渓流手帖

秋山川

栃木県

佐野市の秋山から葛生を通って南へ流れ、渡良瀬川に合流する川。読みは「あきやまがわ」。奥が深く清冷な水が流れる谷で、天然のヤマメとイワナが自然孵化している。旗川(野上川)より少し川幅が狭いが、旗川とならんで天然イワナ・天然ヤマメの宝庫と漁協が案内している。 川のほとりに木浦原のザゼンソウの群生地があり、カタクリやニリンソウも咲く。ザゼンソウの開花とともに渓流魚も解禁になるという言い方が地元でされる。宿泊は秋山学寮。佐野市青少年キャンプ場も川沿いにある。 放流はヤマメ・イワナの成魚750kgに発眼卵20,000粒と稚魚4,000尾。解禁前にヤマメ成魚150kgとイワナ成魚50kg、解禁後は3月中に日影堰から上流へ150kg、4月中と5月中に渡戸橋から上流へ各150kg、9月中に日影堰から上流へ100kgが追加される。 渓流魚の解禁は3月の第1日曜日の日の出から9月19日の日没まで。令和8年度は3月1日。全長15cm以下は持ち帰れない。期間中の持ち帰りは1日10尾まで。ビクなどにいったん入れた魚を川に戻すことは禁止されている。 佐野市水木町の岩鼻橋から上流の全域が釣り専用区で、竿釣以外の漁法が使えない。佐野市牧町の不動橋から上流は雑魚券では入漁できない。ここで気をつけたいのが、不動橋から渡戸橋までの区間は4月5日から鮎の解禁日の前日まで、鮎の育成のため一時的に全面禁漁になること。4月に入ってからこの区間に入る人は年度の公示を確かめたい。9月20日以降も不動橋から上流は組合の公示する期間、全漁法が禁止になる。 この川で最も注意が要るのが支流の扱いで、秋山川の支流は全体が禁止区域に指定されている。遊漁規則は前沢川、栃橋沢川、栃木沢川、大倉沢川、足倉沢川を1月1日から12月31日まで全ての漁具漁法で禁止と名指ししている。地図に沢の名前があっても入れない。 遊漁料は渓流の年券が冬期ニジマスを含んで11,000円、含まないで9,000円、日釣券1,800円で現場は倍の3,600円。満18歳以下は竿釣りに限り無料、女性と肢体不自由者は半額。 同じ名前の川が山梨県上野原市(桂川水系)と埼玉県にもあり、動画の検索では山梨の秋山川と相模湖の話に埋もれる。栃木の秋山川かどうかは葛生・秋山町・不動橋・渡戸橋といった地名で見分けられる。 禁止区域に指定されている支流のうち、前沢川、栃橋沢川、栃木沢川、大倉沢川、足倉沢川は遊漁規則が一年を通じて全ての漁具漁法を禁じている。森沢川と深堀沢川も総合案内の禁止区域の項が挙げる「秋山川支流」に含まれる。地図に沢の名前があっても竿は出せない。

管轄漁協:渡良瀬漁業協同組合

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