渓流手帖

安家川

岩手県

岩手県の北東部、北上高地の北の端にある安家森(標高1239メートル)に源を発し、岩泉町の安家地区を東へ横切って、野田村の下安家で太平洋に注ぐ独立した川。流程はおよそ50キロメートル。安家は「あっか」と読み、アイヌ語のワッカ(きれいな水)が名の由来とされる。本流にダムが無く、原始河川のたたずまいを残す清流として知られ、上流部には清流にしか棲めないカワシンジュガイが生息している(岩泉町の天然記念物)。カワシンジュガイの幼生はヤマメのえらに付いて育つので、この川のヤマメは貝の命をつなぐ魚でもある。流域は石灰岩の山地で、日本一長い鍾乳洞とされる安家洞も川沿いにある。 釣り場としては、上流部がイワナ中心の山岳渓流、中流から下流がヤマメとアユの里川になる。川沿いに道が走っていて道路と川の高低差が小さく、どこからでも入渓しやすい。そのぶん人気も高く、解禁直後やお盆には路肩に釣り人の車が並ぶ。岩手の渓流の中でも全国に名の通った川で、1970年代から首都圏の釣り人が雑誌を頼りに通ってきた。 ダムが無いので海と行き来する魚が多い。春から初夏にはサクラマスが遡り、ヤマメの仕掛けに50センチ近い魚が掛かることがある。早春には海に下ったイワナ(アメマス)が河口や下流に入り、上流でも斑点の多い大きなイワナが釣れる。カラフトマスが上る年もあり、秋にはサケが群れで遡上する。河口近くにはサケの人工ふ化のためのウライ(川をふさぐ柵)が設けられていて、魚の遡上はここで大きく左右される。2011年の津波でウライが流された年には、上流の淵にサクラマスの群れが戻ったと記録されている。 2016年8月の台風10号で流域は大きな被害を受け、川岸も道路も深く削られた。数年がかりの改修工事のあと、町の助成を受けてアユ・ヤマメ・イワナの稚魚が大量に放流され、川を元の姿に戻す取り組みが続いている。 支流には、上流から大越沢、松ケ沢、折壁川、燃壁沢、光沢、辺城子沢、江川川(追子沢・高内沢を合わせる)、年々沢などがある。このうち折壁川は小さな滝の続く流れにヤマメとイワナが群れている様子が釣行記に残っているが、どの支流も釣りの記録が1つか2つしか見つからなかったので、個別のページは作っていない。「安家川支流」とだけ書いて川名を伏せる釣り人も多い。 岩手にアマゴはいないので、安家川の魚をアマゴと書いた報道は誤り。検索では安家洞や安家森(登山)の記事が多く混ざる。

管轄漁協:安家川漁業協同組合・下安家漁業協同組合

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釣行記33

釣り方:
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