渓流手帖

足滝川

新潟県

津南町上郷寺石を流れ、信濃川右岸に注ぐ小渓流。県道49号からはまったく見えない。橋がなく、鉄道と道路の下を土管で抜けて信濃川に落ちているためで、その吐き出し口の溜まりが最初のポイントになる。JR飯山線の足滝駅がすぐで、その気になれば鉄道でも来られる。駅前は舗装された広場になっていて駐車できる。 駅から足滝川取水口への道を100メートルほど行くとコンクリートの堰を流れ落ちる場所に出る。ここはずっと上流で取水された水が地下トンネルを通って吐き出されている地点で、下の渕に大物の実績がある。本格的な釣り場はそこから400メートルほど歩いた取水口から上。左手に枯れた足滝川の跡を見ながら進む。 中流は落差が多くポイントも多いが遡行はきつい。そのぶん魚影は濃く、高い滝がないので高巻きせずに詰められる。釣れるのは主にイワナで、ときにヤマメとニジマスが混じる。アベレージは20センチから23センチ、大場所には尺がいると思ってよく、細イトは禁物。二つ目の取水堰から上は約200メートル先の砂防堰堤まで。堰堤下の滝つぼは数、型とも期待できるが木の枝が邪魔になる。 最上流はニジマスの世界に変わる。水源の山伏山の麓に管理釣り場(薬師湖)と無印良品津南キャンプ場があり、そこから漏れた魚が下ってきているためで、砂防堰堤を境に急にニジマスだらけになる。38センチのニジマスや、ブラウントラウトが1匹釣れた記録もある。1日で探り切れる川ではなく、下流・中流・上流と3日はかけたい。 信濃川本流との出合もトラウトのポイントとして知られていて、足滝川から降りてきた魚が釣れる。 漁業権は内共第10号で、信濃川とその支川に設定された1つの免許を6つの漁協が分け合っている。十日町市と津南町、小千谷市の一部を受け持つのが中魚沼漁業協同組合(十日町市干溝壬1508、025-763-3012)。組合が管轄河川として挙げているのは清津川、釜川、中津川、飛渡川、七川で、事務所は清津川と信濃川の合流点近くにある。昭和26年に結成された県内でも古い組合で、組合員は最盛期の700余名から225人ほどまで減っている。 遊漁規則の対象魚種はあゆ、こい、ふな、うぐい、うなぎ、かじか、にじます、いわな、やまめの9種。いわな、やまめ、にじますの遊漁期間は3月1日から9月30日まで。全長制限はこい、ふな、うぐい、いわな、やまめが15センチ以下、うなぎが25センチ以下の採捕禁止。漁具は竿釣と投網で、竿の長さにも網目にも制限はない。 遊漁料(税抜)は、やまめ・いわな・にじます・こい・ふな・かじか・うなぎ・うぐいの竿釣が1年6,000円、1日1,000円。あゆを含む全魚種の竿釣は1年10,000円、1日2,000円。こい・ふな・うぐいだけなら1日300円。投網は1日3,900円。小中学生以下は無料、肢体不自由者は半額で、現場で漁場監視員に納めるときは1,000円が加算される。新潟県内水面漁連の県内共通遊漁承認証(年13,200円)でも竿釣ができる。 通年の禁止区域は2か所。JR鹿渡鉄橋下から津南町鹿渡新田甲地先までの600メートルの区間と、十日町市宮中地内のJR東日本宮中堰堤の上流端から上流200メートル、下流端から下流750メートルまでの区間(魚道を含む)で、どちらも信濃川本流にあたる。

管轄漁協:中魚沼漁業協同組合

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