渓流手帖

羽根川

新潟県

十日町市六箇を流れて信濃川に注ぐ里の川。延長約10キロ。国道117号から県道82号を1.5キロほど行くと六箇橋があり、その少し先が秋葉山橋。砂防堰堤で細かく仕切られていて、夏にはアブラハヤとオイカワの川になる。 渓流魚が出るのは六箇橋から上流、最初の高い砂防堰堤までの約800メートルだけで、それより上も下も確認されていない。理由はわかっておらず、放流されているという情報もない。それでも23センチ、24.5センチという幅広のヤマメが出た実績がある。パーマークが小さく見えるほど体高が高い魚だという。2010年にはヤマメと入れ替わるように21センチから28センチのニジマスが5匹続けて釣れていて、人の手が入っているのかどうか、書き手も謎のままだとしている。 2011年7月末の新潟・福島豪雨でこの川は一変した。六箇橋は完全に流され、JRの鉄橋も落ちて、流域全体が復旧工事に入った。上流の工事が終わるまで濁りは治まらないと言われ、ヤマメとニジマスの行方は分からなくなった。その後も釣りは成立していて、2023年5月には最下流の堰堤近くの流れ込みで手応えのある魚が続けてかかっている。 下流はオイカワの好釣り場で、夏には婚姻色の出た雄が釣れる。お盆を過ぎるとオイカワは信濃川へ落ちるらしい。2022年には上流の二ツ家の弁天池から下ったとみられるコクチバスが釣れていて、外来魚の侵入が確認されている。川虫は採りやすい。 秋葉山は南北朝から戦国期にこのあたりを支配した羽川氏の居城で、山頂は秋葉山城址になっている。 漁業権は内共第10号で、信濃川とその支川に設定された1つの免許を6つの漁協が分け合っている。十日町市と津南町、小千谷市の一部を受け持つのが中魚沼漁業協同組合(十日町市干溝壬1508、025-763-3012)。組合が管轄河川として挙げているのは清津川、釜川、中津川、飛渡川、七川で、事務所は清津川と信濃川の合流点近くにある。昭和26年に結成された県内でも古い組合で、組合員は最盛期の700余名から225人ほどまで減っている。 遊漁規則の対象魚種はあゆ、こい、ふな、うぐい、うなぎ、かじか、にじます、いわな、やまめの9種。いわな、やまめ、にじますの遊漁期間は3月1日から9月30日まで。全長制限はこい、ふな、うぐい、いわな、やまめが15センチ以下、うなぎが25センチ以下の採捕禁止。漁具は竿釣と投網で、竿の長さにも網目にも制限はない。 遊漁料(税抜)は、やまめ・いわな・にじます・こい・ふな・かじか・うなぎ・うぐいの竿釣が1年6,000円、1日1,000円。あゆを含む全魚種の竿釣は1年10,000円、1日2,000円。こい・ふな・うぐいだけなら1日300円。投網は1日3,900円。小中学生以下は無料、肢体不自由者は半額で、現場で漁場監視員に納めるときは1,000円が加算される。新潟県内水面漁連の県内共通遊漁承認証(年13,200円)でも竿釣ができる。 通年の禁止区域は2か所。JR鹿渡鉄橋下から津南町鹿渡新田甲地先までの600メートルの区間と、十日町市宮中地内のJR東日本宮中堰堤の上流端から上流200メートル、下流端から下流750メートルまでの区間(魚道を含む)で、どちらも信濃川本流にあたる。 魚沼市池平にも同名の羽根川(魚野川水系)があるので、検索では十日町や六箇を足したい。

管轄漁協:中魚沼漁業協同組合

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