渓流手帖

払川

新潟県

どの水系にも属さず、柏崎市上輪から日本海に直接注ぐ小渓流。国道8号の上輪大橋の下からは見えにくく長く見落とされてきたが、上流は見事な渓流で、この一帯ではもっとも釣りごたえのある川とされる。上輪大橋の下を日蓮宗の妙泉寺に向かって進むと、その先の砂防堰堤の上に資材置き場だった広場があり、そこに車を置いてすぐ入渓できる。大石を流れがかんで段差をつくり、落ち込みと石裏を順に攻めていける。釣れるのはイワナのみで、ヤマメはいない。両岸の崖にせばめられた深場で7寸級、良型は25cmから27cmが出ている。障害物の少ない渓相なので短い仕掛けの出番がなく、4.5mクラスの竿がそのまま使える。中流から上流には取水口と、その管理用の取水溝道がよく整備されていて、道を知っていれば中流域からすぐ入れる。取水口の少し上流に木の橋があり、渡って100mほど歩くと蕨野・小杉・谷根の集落を結ぶ舗装路に出る。この道は六拡トンネルを経て前川の水源池へ続くので、中流以上を目指すならこちらを使うほうがよい。取水口より上流はゴルジュと滝が連続する険しい区間があり、右岸に高巻きのルートがある。その上は典型的な源流になる。河口側では海に最も近い橋のあたりのトロ場で23、24cmのイワナが出ており、そこから海までは数十メートルしかない。支流が二つあり、一つは妙泉寺の裏で北陸自動車道の下に合流するもので、落差15mほどの滝と、その上にさらに6、7mの滝がある。滝壺で25cmのヒレの赤いイワナが出ている。もう一つは上流にある地図にも載っていない小さな流れで、高い砂防堰堤に阻まれるまでイワナがそこそこいる。周辺はイノシシが多く、川沿いの土が掘り返されている。柏崎市には払川がもう一本あり、鵜川水系の田屋川の支流の払川は別の川なので混同しないこと。

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