渓流手帖

桧原沢

秋田県

藤琴川の源頭にあたる沢のひとつで、白石沢に合わさる。漁業権の条文は桧原沢の起点から下流の奥朝日沢の合流点までを漁場とし、その上流に立股沢と東又沢を並べている。藤琴川の源流部で名前が条文に出てくる数少ない沢のひとつになる。2022年5月にここに入った書き手の記録がある。その日は峠を越える県道のゲートが9時まで閉まっていたため予定を変え、すぐ近くを流れる白石沢支流の桧原沢に入ることにした、という書き出しで、10時に車を停めて出発している。ゲートの開閉時刻で入る沢が変わるのがこの流域の常で、上流部へ向かうときは道路情報を先に見ておくことになる。制度は粕毛漁業協同組合の内共第21号による。漁業権の魚種はあゆ、いわな、やまめ、うぐい。遊漁の期間はイワナとヤマメが4月1日から9月20日、アユが竿釣りと友釣りで7月1日から10月31日、投網と刺し網は8月10日から、がら掛けは9月1日から、ウグイは通年。ただし秋田県漁業調整規則の第37条が県内一律でヤマメを9月1日から翌年3月20日まで禁じているので、ヤマメが釣れるのは実際には4月1日から8月31日までで、9月20日まで竿を出せるのはイワナのほうになる。全長制限はアユ、イワナ、ヤマメとも15センチ。遊漁料はイワナとヤマメの竿釣りが日券1,000円、年券6,000円で、その場で漁場監視員に納めると500円が加算される。未就学の幼児と小中学生は無料。遊漁券はフィッシュパスで買えるほか、藤里町では白神山地森のえき(粕毛漁協の事務所)、桂田商店、だまっこ屋、レストハウス白神、藤里町商工会が、能代市二ツ井町ではファミリーマート秋田二ツ井店、ローソン二ツ井町店、自然倶楽部、つりけん、畠山商店、米川商店、三国商事きみまち阪給油所が扱う。秋田県内水面漁業協同組合連合会の県内共通遊漁券を使うと、内共第13号と第22号を除く内共第1号から第25号までの全漁場でイワナとヤマメが年15,000円になる。サクラマスはこの漁業権ではなく米代川水系サクラマス協議会の内共第22号の側で扱う。オオクチバスやブラウントラウトなどの外来魚は再放流が禁止されている。上流部へ入るには県道317号(西目屋二ツ井線)を使うが、真名子第一ゲートから青森県境までの14.9キロが冬期通行止めになる。解除は例年5月下旬で、雪の多い年や落石があった年は6月までずれる。2024年は県道の法面集中工事のため4月1日から9月30日まで真名子ゲートが封鎖され、その上流は車両進入禁止になった。行く前に藤里町の道路情報と漁協のお知らせを見ておくのが確実になる。流域はツキノワグマの生息域にあたる。粕毛漁協は公式サイトに、2017年に藤琴川支流の小比内川上流の西股沢でクマの人身事故が発生していると明記している。2020年10月には藤里町藤琴の町道でクマに襲われた女性が亡くなった。秋田県も、渓の中は携帯電話の電波が届かず、渓流の音でクマとの遭遇がお互いに分かりにくいので、それらのリスクに対応できる知識と技術と装備が必要だと書いている。

管轄漁協:粕毛漁業協同組合

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釣行記1

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