渓流手帖

石筵川

福島県

安達太良山の南斜面、標高1500メートル近くに源を発して南へ下り、郡山市熱海町で五百川に合わさる支流。この水系の中流域では渓流としてもっとも記録が集まっている川になる。読みは「いしむしろがわ」。 上流には日本の滝百選の銚子ヶ滝がかかる。落差は看板に48メートルとあり、見た目には30メートルほどの立派な直瀑。酒を注ぐ銚子に形が似ていることからこの名が付いた。水は福島の名水30選にも選ばれている。かんばつに苦しむ村人を救うために名主の娘が滝壺に身を投げたという伝説が伝わる。母成グリーンライン沿いの銚子ヶ滝入口の駐車場から整備された登山道を20分ほど下ると滝下に降りられるので、滝を見るだけなら誰でも行ける。ただし駐車場は3台から5台しか停められない。 沢登りの対象としての遡行グレードは1級上。銚子ヶ滝は直登できないので、登山道に戻って滝の上から入渓する。和尚山への登山道が川を横切る渡渉点が入渓点になる。下流部は長いゴーロ歩きで、入渓から1時間ほどで核心の滝が現れる。2段15メートルから20メートルの滝で、右壁を登るがせり出した一枚岩の部分はロープが要る。この滝を越えると渓相が一変して100メートルほどのナメ床が続き、その先はナメと小滝が交互に現れる歩き系の美しい渓になる。途中に幕営できる場所が2か所ほどあり、1泊で登るのに向いている。詰めると安達太良山の稜線の牛ノ背か船明神山に出る。下山は和尚山経由になるが、登山道が荒れていて体力を削られるという報告がある。母成グリーンラインは走り屋の通り道になっていて、夜間の駐車場は騒がしいという注意がいくつも書かれている。 魚については、遡行の記録に魚影はちらほらあると書かれている程度で、源流域は両岸が崖に挟まれていて一般の釣り人の入渓は難しい。竿を出すなら石筵ふれあい牧場の近くにある堰堤の下流からになり、そこはヤマメとハヤの里川になる。磐越自動車道の高架下から入って堰堤まで、水量は夏でも安定していて、大きな岩の裏にイワナ、明るく開けた瀬にヤマメが出る。20センチ級のイワナが多い川で、高速道路の橋の下から入って堰堤まで2時間ほどが半日のコースになる。磐梯熱海インターチェンジを降りて数分で川に立てる近さがこの川の持ち味で、遡行や釣りのあとに熱海温泉や中ノ沢温泉に寄れる。 支流に水上川があり、その合流点から下流は典型的な里川になる。 表記は「石莚川」と書かれることもあり、ヤマレコの山データはこちらを正式名として持っている。読みはどちらも「いしむしろがわ」。

管轄漁協:阿武隈川漁業協同組合

この川をシェア:𝕏 でシェアLINEで送る

釣行記17

釣り方:

動画14

この川の釣りに使う道具広告

渓流釣りの定番と、この川で多い釣り方に合わせた道具です。

※ 上記のリンクは広告(アフィリエイト)を含みます。購入により当サイトが紹介料を受け取ることがあります。