渓流手帖

神の川

神奈川県

道志川が神奈川県に入ってすぐ、相模原市緑区青根で南から合流する支流。丹沢主稜の檜洞丸と蛭ヶ岳の北面を集めて北へ流れる、いわゆる裏丹沢の谷で、道志川の神奈川県側では最大の支流にあたる。読みは「かんのがわ」。国土地理院の地図は「神之川」、登山の案内書は「神ノ川」、漁業権と漁協の資料は「神の川」と書く。 漁業権は神奈川県の内共第2号で、対象魚はやまめ・いわな・にじますの3種だけ。あゆは入っていない。区域は道志川合流点から上流の本流だけで、日陰沢・伊勢沢・エビラ沢・袖平沢・社宮司沢といった支流は含まれない。県が公表している漁場図では、区域を示す線が源流部まで届かず中流で切れている。 遊漁期間はやまめ・いわなが3月1日から10月14日まで。にじますは青根字社宮司えん堤の上流400mまでの区間と、大瀬戸えん堤から下流の小瀬戸えん堤までの区間にかぎり、1月1日から12月31日まで釣れる。全長は3種とも12cm以下が採捕禁止。竿は1人2本まで、釣糸は30mまで。投網による遊漁は禁止。遊漁券は相模川漁業協同組合連合会のもので、やまめ・いわな・にじますの年券が7,000円、日釣券は一般売り2,000円・現場売り3,500円、18歳以下は無料。 放流をめぐっては、地元の書き手が「漁連の飛び地なので放流活動がなく、有志が発眼卵放流を続けている」と書き残してきた川で、天然魚の比率が高いとされてきた。近年は漁連が渓流魚の放流を告知している年もあるので、その年の状況は漁連の公表で確かめたい。遊漁規則には大瀬戸えん堤より上流を再放流区間にできる定めがあるが、2026年の漁場案内には公表区域として載っていない。 神ノ川林道が谷沿いに入るが、2019年以降の大雨で崩れ、砕石場より先が通行止めになった年がある。入る前に通行の可否を確かめること。中流の青根には管理釣り場のうらたんざわ渓流釣場と、神之川キャンプ場に併設されたマス釣り場があり、川の名前で検索するとそちらが先に出る。支流の日陰沢は堰堤が続いてガレに埋もれており、遡行の対象にはならないという記録がある。鹿児島県と長崎県にも神之川・神ノ川があり、読みはそれぞれ違う。

管轄漁協:相模川漁業協同組合連合会

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