
熊原川
青森県
秋田県との県境に近い田子町の山中に源を発し、にんにくで知られる田子町の中心を抜けて東へ流れ、三戸の町なかで馬淵川に合わさる川。上流には高さ30メートルに達するみろくの滝(弥勒の滝)があり、岩の形からスヌーピーの滝とも呼ばれる。中ほどには農業用の夏坂ダムがあり、田子の町の上流、落合橋のあたりで杉倉川と種子川(田子川)を合わせる。 三戸や八戸の渓流釣り師がいちばん通う里川で、青森県南のフライマンにとっては「ホーム」と呼ばれる川になっている。下流は田んぼのあいだを流れる明るい里川で、みろくの滝へ向かう分かれ道より上は集落がなくなり、山岳渓流の姿になる。県の調査では、ヤマメは三戸の合流点から夏坂のあたりまで、支流の種子川ではイワナとヤマメが確認されている。下流の大きな淵には、海から戻るサクラマスも入る。 ヤマメの魚影は濃く、夏のテレストリアル(陸生昆虫)のフライに瀬で素直に出る。普段は20センチ台のヤマメが中心だが、水が落ち着いた秋口には30センチを超える幅広のヤマメや尺上のイワナが出ることがあり、地元のフライマンがシーズン最後の一日に選ぶ川でもある。早期は水温が低く、瀬脇の緩い深みを探る。田植えが終わって水位が落ちると反応がよくなる。 一方で水量の少ない川でもあり、梅雨明けから真夏の渇水期は下流のポイントがほとんどなくなる。そんな時期は最上流部や支流に入る地元の釣り人が多い。浅く、餌もルアーも通しにくいところに大物が潜むので、フライが有利な川とも言われる。2021年6月には田子町内で千匹を超えるヤマメのへい死が見つかり、県が水質を調べたが原因は特定されなかった。上流の県境には青森・岩手県境の大規模な不法投棄現場があり、県は下流の熊原川と杉倉川の魚の安全性を調べてきた。 上流の森はクマの多い地域で、峠を越えた秋田県鹿角市の側では、2016年にクマによる人身被害が相次いだ。鈴などの備えをして入りたい。
管轄漁協:三戸漁業協同組合
支流・沢1
釣行記36
支流の釣行記7
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