渓流手帖

熊野川

富山県

富山市有峰の西笠山に源を発し、高頭山のふもとの三枚滝を経て北へ流れ、富山市布瀬町で神通川の右岸に合わさる川。富山市街から車で30分ほどで入れる渓流として、地元の釣り人が最初に名前を挙げる川のひとつである。 釣りの対象はヤマメとイワナ。下流から中流にかけては川幅のある里川の渓相で、エサでもルアーでも釣果が出る。地元の釣具店が「店からも近く、非常に楽しい川」と書くほど通いやすく、2時間ほどでヤマメを20尾以上釣った記録もある。アユの遡上する川でもあり、春は堰堤を跳ねる稚アユが見られる。 中流には、釣った魚を返すことを前提にした区間が設けられている。バーブレスのシングルフックを使う竿釣りに限られた区間で、大きな魚を残す目的で作られた。入る前にどこからどこまでかを確かめておきたい。 上流には1984年にできた熊野川ダムがある。ダムより上は山岳渓流の世界で、林道との高度差が大きく、降りるだけでも骨が折れる。三枚滝までは落差のある渓相が続き、その先は北陸屈指の天然イワナの渓と書かれてきた。装備を整えて泊まりがけで入る場所で、日帰りで竿を出せる区間ではない。ダムの上流には小原川という支流があり、出合から4メートルの滝までが良く、滝壺では必ず尺物が出ると書いた案内がある。 支流としては、下流寄りで合わさる黒川がよく釣られている。イワナとヤマメの放流があり、本流が濁ったときの逃げ場にもなる。黒川のさらに上流には楜ヶ原川と千長原川が合わさるが、こちらは釣りの記録がほとんど残っていない。 流域の上流部では過疎化が進み、昭和40年代に小原・隠土・赤倉・手出の集落が、昭和50年代に千長原・河内の集落が無くなった。林道の奥に石仏や墓だけが残る。 読みは「くまのがわ」。同じ名前の川が和歌山・奈良・三重にまたがる新宮川水系にあり、岩手県釜石市、山形県にもある。検索するときは富山や大山を一緒に入れないと、ほとんど南紀の熊野川の話が返ってくる。

管轄漁協:富山漁業協同組合

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釣行記12

釣り方:
  • 熊野川(富山の渓の記憶)
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  • 熊野川上流 三枚滝&ゴルジュ(沢登り)
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