倉谷川
石川県
倉谷川は犀川ダムの上流で犀川に注ぐ沢です。読みは「くらたにがわ」。ダムのバックウォーターから先の源流域は、犀滝のかかる二又川と、この倉谷川の二つに分かれます。入渓が容易でない二又川に比べ、倉谷川は倉谷の廃村を経由して源流域へ入れるので、金沢から源流を目指す人はたいていこちらに入ります。 犀川ダムに沿った道を進むと、次第に湖の視界が狭まって沢に入り込み、赤い吊り橋が見えてきます。そこが倉谷の入口です。乗用車で入れるところから上流へ十二キロメートルあまり、自転車と徒歩での遡行になります。往復で五十キロ近く歩くことになり、歩行時間十三時間のうち竿を出せるのは二時間ほど、という記録も残っています。奥は落差のある素晴らしい渓相ですが、そこへ着く前に引き返し時間が来てしまうことが多い川です。イワナが釣れ、尺に近いものも出ます。 倉谷は、維新後の町村制が敷かれるまで倉谷村と呼ばれていた集落です。明治以前には金山があり、芝居小屋や遊郭まで備えた町が川沿いにあったと伝えられています。越中へ抜ける山越えの裏街道も通っていました。今は廃屋すら残っていませんが、川伝いに石垣や道標が散らばり、村はずれには流量を測っていた建物の跡が立っています。村の末裔や高三郎山の登山道を整備する人たちが小屋がけして滞在しており、囲炉裏を囲む場所がベースキャンプになっています。 歩く距離が長く、谷が深いので日帰りは厳しい沢です。夏はオロと呼ばれる吸血性のアブが群れをなして飛来するので、ネットをかぶって肌の露出を抑える必要があります。熊もよく出ます。上空の開きが狭く衛星をとらえにくいため、GPSの軌跡が乱れることも知られています。 兵庫県朝来市の段ヶ峰山域にも倉谷川があり、沢登りの記録が多く出てきます。金沢の倉谷川を探すときは、犀川ダム、高三郎山、倉谷鉱山といった言葉を添えてください。
釣行記16
20190713-15 犀川 倉谷川とか千種アルパインクラブ
- 【山行報告】二又川大清水谷
めっこ山岳会











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