
黒石沢
秋田県
藤琴川の源頭にあたる二本の沢の一方で、太良峡の上流で白石沢と合わさって藤琴川になる。県道317号の真名子ゲートから先、町道黒石線の分岐点までが冬期通行止めの解除区間の一段目になっていて、藤里駒ヶ岳の黒石沢登山口と田苗代湿原へ入る道もこの筋にある。支流に真名子沢と立保沢がある。宮城から通っている書き手が2019年9月にこの二本を釣り歩いた記録を残していて、立保沢は上流に田苗代湿原があるためか水が白っぽく、堰堤の少し下の流れで小さなイワナが掛かったこと、そこから下って入った真名子沢は流れ全部がミネラルウォーターのようだと書くほど透明度が高かったことが書かれている。出渓は藪がひどく、地図上の林道跡をあてにするべからず、というのがその日の結論だった。漁業権の条文は藤琴川の源流部を奥朝日沢、桧原沢、東又沢、立股沢の四本で書いていて、黒石沢や白石沢という名前は出てこない。漁場図を見ると藤琴川の上流は二つの枝に分かれていて、その一方が奥朝日沢と桧原沢、もう一方が立股沢と東又沢にあたる。地形図と地元の記録はこの範囲を白石沢と黒石沢、真名子沢、立保沢と呼ぶので、条文の名前と現地の名前の対応が確定できない。入る前に粕毛漁協に確かめておくのが確実になる。制度は粕毛漁業協同組合の内共第21号による。漁業権の魚種はあゆ、いわな、やまめ、うぐい。遊漁の期間はイワナとヤマメが4月1日から9月20日、アユが竿釣りと友釣りで7月1日から10月31日、投網と刺し網は8月10日から、がら掛けは9月1日から、ウグイは通年。ただし秋田県漁業調整規則の第37条が県内一律でヤマメを9月1日から翌年3月20日まで禁じているので、ヤマメが釣れるのは実際には4月1日から8月31日までで、9月20日まで竿を出せるのはイワナのほうになる。全長制限はアユ、イワナ、ヤマメとも15センチ。遊漁料はイワナとヤマメの竿釣りが日券1,000円、年券6,000円で、その場で漁場監視員に納めると500円が加算される。未就学の幼児と小中学生は無料。遊漁券はフィッシュパスで買えるほか、藤里町では白神山地森のえき(粕毛漁協の事務所)、桂田商店、だまっこ屋、レストハウス白神、藤里町商工会が、能代市二ツ井町ではファミリーマート秋田二ツ井店、ローソン二ツ井町店、自然倶楽部、つりけん、畠山商店、米川商店、三国商事きみまち阪給油所が扱う。秋田県内水面漁業協同組合連合会の県内共通遊漁券を使うと、内共第13号と第22号を除く内共第1号から第25号までの全漁場でイワナとヤマメが年15,000円になる。サクラマスはこの漁業権ではなく米代川水系サクラマス協議会の内共第22号の側で扱う。オオクチバスやブラウントラウトなどの外来魚は再放流が禁止されている。上流部へ入るには県道317号(西目屋二ツ井線)を使うが、真名子第一ゲートから青森県境までの14.9キロが冬期通行止めになる。解除は例年5月下旬で、雪の多い年や落石があった年は6月までずれる。2024年は県道の法面集中工事のため4月1日から9月30日まで真名子ゲートが封鎖され、その上流は車両進入禁止になった。行く前に藤里町の道路情報と漁協のお知らせを見ておくのが確実になる。流域はツキノワグマの生息域にあたる。粕毛漁協は公式サイトに、2017年に藤琴川支流の小比内川上流の西股沢でクマの人身事故が発生していると明記している。2020年10月には藤里町藤琴の町道でクマに襲われた女性が亡くなった。秋田県も、渓の中は携帯電話の電波が届かず、渓流の音でクマとの遭遇がお互いに分かりにくいので、それらのリスクに対応できる知識と技術と装備が必要だと書いている。
管轄漁協:粕毛漁業協同組合
支流・沢1
釣行記2
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