渓流手帖

前千丈沢

新潟県

千丈ヶ岳(1,203メートル)の南西壁を集めて海川に注ぐ支流。海谷三峡パークに着いたときに正面に見える、あの異形の岩壁の下を流れている。 千丈ヶ岳の壁を落ちる大滝を登るのは大変な労力を要するため、沢登りの対象として取り付きやすいのはこの前千丈沢だとされる。出合から少しで30メートル級の連瀑が現れ、左岸から巻きに入る。礫がぼこぼこ埋まった岩は不動川と同じ角礫凝灰岩の台地であることを感じさせる。高さ30メートルほどの美しい滝は右岸から快適に登れ、その上はスラブを水が撫でるように流れる。標高700メートル付近でゴルジュ状になり、その上の滝は右岸から大きく巻く。 入渓は海川第二発電所の少し手前、右側が広くなっているところに駐車し、発電所から上流側の傾斜が緩いところを狙って下降する。第三発電所から整備された歩道を歩いて取り付いてもよい。取水堰堤からすぐが出合になる。下降は前千丈沢と中千丈沢の中間稜を使う記録がある。懸垂下降が4回ほど必要で、稜線から3時間は見ておく。沢の中に快適な幕営地は得にくいが、巻きの途中の斜面に土砂が堆積した平坦地がいくつかある。 釣りの記録は出てこない。 いわな・やまめ・にじます・うぐいの遊漁期間は3月1日から9月30日まで。かじかも同じ期間だが、4月11日から4月20日までは採捕できない。あゆは6月の第4土曜日から9月30日までで、あゆを狙うときはコロガシ釣りとルアー釣りが禁止される。漁具は手釣と竿釣で、竿の長さは11メートル以内。全長制限はにじます・いわな・やまめが15センチ、あゆ・うぐいが10センチ、かじかが5センチ。 通年の禁止区域は無い。同じ組合の早川には東北電力早川発電所の取水口に通年禁漁の区域があるが、海川には設定されていない。県の漁業権の区域にも除外の指定は無く、本流と支流がまるごと1つの漁場になっている。 遊漁料は日券2,200円、年券10,450円(いずれも税込)。川で漁場監視員に納めると1,000円が加算される。未就学の幼児と小学生は無料、中学生と肢体不自由者は半額。同じ組合が海川と早川と姫川の3河川を管理していて、遊漁承認証はこの3河川で共通に使える。さらに長野県側の姫川上流漁業協同組合の区域でも使えるので、1枚で小谷村まで足を延ばせる。 販売所は組合の姫川事務所(糸魚川市大字須沢2426)、えびす釣具店(大野)、上州屋上越店、フィッシャーズ上越店の4か所が日券と年券の両方を扱う。日券だけならセブンイレブンの糸魚川高校前店・能生鬼伏店・押上店・大野店、ローソンの小谷店(長野県小谷村)と中宿店、インターつり倶楽部(上刈)でも買える。年券を作るときは3.0×2.5センチの顔写真が1枚要る。新潟県内共通遊漁承認証(年13,200円)も使える。

管轄漁協:糸魚川内水面漁業協同組合

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釣行記1

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