渓流手帖

馬門川

青森県

下北半島の太平洋側、六ヶ所村の北のはしを流れる小さな川。村と東通村の境になる脊梁山地の標高百六十メートルあたりに源を発し、東へ四キロほど下って大字泊の川原で太平洋に注ぐ。海から山までの距離が短いので、河口から上がればすぐに渓流らしい流れになる。下北半島の「まさかり」の柄にあたるこの区域は、海に直接注ぐ短い渓流がいくつも並ぶのが特徴で、この川もその一本である。すぐ北の明神川、南の棚沢川や出戸川、鷹架沼に注ぐ戸鎖川や室ノ久保川も同じ成り立ちの川だが、釣りの記録は見あたらない。 釣りの対象はイワナとヤマメで、どちらも小型が多い。渓相と水量は良く、二〇〇五年の春に入った人は先行者がいて当たりが渋かったものの小ヤマメと小イワナを釣っている。二〇二三年の秋には「深さが無いので魚はいないかと思ったが、ブローチサイズのヤマメがたくさん釣れた」という記録がある。浅い流れを数で楽しむ川と考えたい。それより前にイワナを釣ったという人もいる。 河口のそばには村が一九九九年に開いた馬門川観光公園があり、国道三三八号が川を横切るので入口は分かりやすい。ただし川沿いに林道は通っておらず、上流へ道をたどって入ることはできない。村内の林道は南の老部川に沿う一本だけである。 注意がひとつある。河口の一キロ南に陸上自衛隊の対空射撃場が広がっていて、日本に三か所しかない対空射撃場のうち本州では唯一のものである。海に向かって射撃訓練をするため、竿を出している最中に連射が始まって驚いたという釣り人の記録がある。 同じ青森県の野辺地町にも馬門川があり、こちらは陸奥湾に注ぐまったく別の川である。馬門温泉で知られているのは野辺地町のほうなので、調べるときは六ヶ所村や泊を添えるとよい。読みについては、確かな資料が見あたらない川である。 この川には川を受け持つ組合がない。遊漁券は要らないが、県の漁業調整規則による禁止期間や大きさの制限は、漁業権のあるなしにかかわらず県内のすべての川にかかる。サケは川では一年中とることができない。クマの出る地域なので、鈴などの備えをして入りたい。

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釣行記3

釣り方:
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