渓流手帖

松木川

栃木県

渡良瀬川の源流部にあたり、足尾ダム(銅親水公園)の上流に開ける松木渓谷を流れる川。地元では松木沢とも呼ぶ。読みは「まつきがわ」で、明治35年に廃村になった松木村のほうは「まつぎむら」と読む。漁業権の区域は濁沢川の合流点までで、そこから上流は漁協の管轄外になる。 銅山の煙害と山火事で木が枯れ、岩肌がむき出しになった尾根が連なる。松木ジャンダルムと呼ばれる岩峰や幕岩、ウメコバ沢の岩壁が並び、日本離れした景色から日本のグランドキャニオンとも言われる。かつては鉱毒で魚は棲めないと言われ、釣り人は足を向けなかった。いまは魚が戻り、天然のイワナが釣れる渓になっている。 入渓は銅親水公園に車を置いて歩く。ゲートがあり一般車は入れないので、ここから先は徒歩になる。幕岩、ウメコバ沢出合、6号堰堤、三沢出合、小足沢の滝と続き、奥へ行くほど時間がかかる。日帰りで釣り上がる範囲は限られるので、源流部に入る人は沢泊まりの装備で入っている。 支流には小足沢、三沢、安蘇沢、長手沢、利根倉沢、足倉沢、久蔵沢、仁田元沢、出川、深沢がある。これらの枝沢は漁協の方針ですべてキャッチアンドリリースになる。松木渓谷の一帯も解禁のお知らせの図でキャッチアンドリリース河川として丸で囲まれている。 渓流魚の解禁は3月21日の日の出から9月19日の日没まで。竿釣のみで、全長15cm以下は持ち帰れない。遊漁料は年間券8,000円、日釣券2,500円、現場で払うとどちらも500円加算。放流はこの川には入らない。 なお愛媛県新居浜市に松木橋という地名があり、地図検索では新居浜の施設が混ざることがある。 漁業権の区域は濁沢川の合流点までなので、その上流の松木川と、ウメコバ沢のように区域の列挙に名前が無い枝沢は、制度の上では漁協の管轄の外にあたる。ウメコバ沢は岩壁の連なる沢で、記録は沢登りと遡行のものばかりで釣りの話が出てこない。ここでは器を作らず、松木渓谷を歩く人のための情報として名前だけ残しておく。

管轄漁協:足尾町漁業協同組合

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支流・沢2

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