渓流手帖

南清水淵沢

秋田県

太平湖に直接そそぐ沢のひとつで、小又峡の入口に近い側にある。長く小又川水系に通った書き手は、南清水淵沢は距離1.3キロ、長沢の距離は2.8キロ、両沢とも堰堤も滝もなく、まして入渓する道もなく、渓流魚の宝庫と言えよう、と書いている。堰堤も滝も無いという条件は、この水系の他の沢が階段状の堰堤に区切られているのと対照的で、そのぶん魚が上下に行き来できる。ただし歩いて入る道が無いので、湖を渡る手段がいる。小又峡の船着き場からは観光歩道が三階の滝まで約2キロ、30分から40分の行程で通じていて、その道は奥森吉青少年野外活動基地まで続く。船着き場からおよそ8.23キロ、3時間から4時間の行程になる。この沢は漁業権の外にある。阿仁川漁業協同組合の内共第19号は、漁場の区域を100の区間で一本ずつ名指しする形をとっていて、その支流および小支流という包括の言い回しを使っていない。秋田県の漁業権はどれもこの型で書かれる。だから名指しに出てこない川は、そのまま漁業権の外になる。太平湖に流入する沢のうち条文が名指しするのはノロ川、粒様沢、土川沢、六郎沢、多々良沢だけで、この沢はどこにも出てこない。漁業権が無いことは何をしてもよいという意味ではない。秋田県漁業調整規則は県内のすべての内水面に及び、イワナは15センチ以下が周年、15センチを超えるものが9月21日から翌年3月20日まで採捕禁止、ヤマメは15センチ以下が周年、15センチを超えるものが9月1日から翌年3月20日まで禁止になる。ニジマスは15センチ以下が周年禁止。この規則の下では、イワナが釣れるのは3月21日から9月20日、ヤマメは3月21日から8月31日ということになり、漁協が4月1日を解禁日にしている阿仁川本流よりも解禁が早い読みになる。由利本荘の釣具店も、内水面漁業組合が管理していない河川は県条例の3月21日に従う、と書いている。ただし本流筋と入り交じっているので、入る前に阿仁川漁業協同組合に確かめておくのが確実になる。太平湖は湖水面の全域が国指定鳥獣保護区の特別地域になっている。

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釣行記2

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