水内川
広島県
水内川(みのちがわ)は、廿日市市吉和のもみのき森林公園のあたりに源を発し、広島市佐伯区湯来町を北東へ流れ下って、安芸太田町加計のすぐ手前で太田川に合流する全長およそ27キロの支流です。広島市の中心部から車でおよそ50分という近さにありながら、本流にダムも大きな堰もなく、源流から合流点まで一本の自然の流れが残っています。 上流部は東山渓谷(とうざんけいこく)と呼ばれる狭く深い谷で、湯来側では加下峡(かげきょう)の名でも通っています。桑原良敏の「西中国山地」はこの区間を大聖寺川と書いており、地図・文献・地元の呼び名が三通りに分かれる川です。沿う国道488号は長く一車線のままで、離合のできない区間が続きます。県の条例で東山渓谷緑地環境保全地域に指定されていて、道路と電柱のほかに人の手の入った気配がほとんどありません。加下橋のたもとには、本流と支流のふたつが並んで落ちる出会いの滝があります。 中流から下流にかけては、湯来温泉と湯の山温泉が川沿いに並ぶ明るい里川になります。川幅は広めで、志井のあたりから上は石と岩で流れがよく変化します。道路から水際までの傾斜はゆるく、入渓できる場所が多い一方、川沿いの道が狭いので駐車場所の確保に苦労することがあります。湯来ロッジの裏手は地元の釣り人が大銀座と呼ぶ有名ポイントで、解禁日には十人ほどが並びます。 魚はアマゴが中心で、成魚と稚魚が本流の全域に放流されています。水がよいので型もよく、ヤマメに見える個体も混じります。源流域にはゴギ(中国山地のイワナ)がいるとされ、天然のアマゴとイワナを守るため、釣りを控えるよう求められている区間があります。現地の看板で確かめてください。エサ、ルアー、フライのほかレベルラインのテンカラで通う人が多く、春の開幕はサクラが散って二週間ほど、フジが咲きはじめるころからが本番とされています。川べりにはコゴミやタラの芽、天然のクレソンが出て、山菜とあわせて歩く人もいます。流域はサルが多く、上流の小学校付近ではクマの目撃もあります。 夏は全国に知られたアユの川に変わります。本流には鮎師が並ぶので、渓流の竿を出す場所は限られます。 支流は十本あまりあり、石ヶ谷川の石ヶ谷峡は広島県の指定名勝です。花崗岩が削られた峡谷に小滝とナメ、青い釜が続き、比久ノ瀬滝と燈明滝がかかります。探勝路が沢沿いに整備されていて、沢歩きの入門地として知られています。このほか恵下谷川、伏谷川、打尾谷川、栗屋郷川、弥平谷川、小多田川、大谷川、郷の実川、不明谷川(あけずたにがわ)、すすい谷川があり、すすい谷川は煤井谷、煤々谷川とも書かれます。伏谷川の出合い近くの岩倉山北面や、本流の宮ヶ瀬の滝、岩井谷の大龍頭(武者かくしの滝)は沢登りの対象になっていますが、釣りの記録はいまのところ本流に集まっています。これらの谷はこの手帖では川のページを作らず、水内川にまとめています。 名前について二つ。読みは「みのちがわ」です。長野県には上水内郡・下水内郡という地名があり、長野市には水内橋があるので、検索するときは広島か湯来を足すと確実です。もうひとつ、川沿いの湯の山温泉は三重県菰野町の同名の温泉地のほうが有名なので、こちらも地名を添えて探してください。 なお、湯来には川の一角を区切った釣り堀と池を備えた施設があります。自然の流れでの釣りとは別のものなので、記事を読むときは区別してください。
管轄漁協:水内川漁業協同組合
釣行記24




- 水内川漁協 アマゴ漁 解禁日!(2025年4月1日)
水内川漁協(つりチケ)



- 水内川漁協 川のようす(2024年4月5日)
水内川漁協(つりチケ)








動画3
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