渓流手帖

村山高瀬川

山形県

山形市の東部、高瀬地区と山寺の南側の谷から西へ流れ、山形市漆山の付近で馬見ヶ崎川に合流する。山形市街から車で20分ほどで、JR仙山線の高瀬駅から歩いて10分の距離にも入渓点があるため、徒歩でも入れる渓流として案内されている。対象魚はイワナ、ヤマメ、ニジマス、ブラウントラウトで、主にヤマメが生息し、上流へ行くほどイワナが多くなる。この川の制度は独特で、漁協による放流はなく、個人の有志によって放流が行われている。そのため釣った魚はキャッチアンドリリースで楽しむ、という書き方を地元の釣り場案内はしている。上流域は山女魚と岩魚の混生域で、かつて山形市十日町に住んでいた釣り人は、高瀬川の上流域を自分がいちばん好きだった美しい渓流として写真に残している。山形では最短15分で渓流に立てた、という言葉も添えられている。釣具店のスタッフは9月にヤマメの29センチを、7月には上流でイワナの20センチから27センチを10匹上げていて、雨のあとは上流の二つの沢が濁るのでそこを避けて釣っている。高瀬地区は紅花の里で、映画おもひでぽろぽろの舞台になった土地でもある。支流は上流から戸沢川、大門川、野呂川、菰石川、沢川で、さらに奥に奥山寺の遊仙峡が入る。遊仙峡は岩小屋や滝が連なる峡谷で、二口林道のゲートから左折して林道を2キロほど走った先に入口がある。名前が紛れやすい川で、同じ山形県内の遊佐町にも月光川水系の庄内高瀬川があり、長野県大町の高瀬川と青森県の高瀬川はどちらも全国区の知名度を持つ。地元では単に高瀬川と呼ばれる。この水系には第五種共同漁業権が設定されていないので遊漁料を納める先が無いが、漁業権が無いことは何をしてもよいという意味ではない。山形県漁業調整規則と水産資源保護法は県内のすべての河川に及ぶ。さけは周年採捕禁止で、増殖のために知事の許可を受けた場合だけが例外になる。海から戻ったサクラマスは9月1日から2月末日までが禁止で、裏を返すと3月1日から8月31日まで。ヤマメとイワナ、ヒメマスは10月1日から翌年3月31日までが禁止で、釣れるのは4月1日から9月30日まで。アユは11月1日から6月30日までが禁止になる。全長制限はヤマメ、イワナ、ニジマス、ヒメマスが15センチ以下、ウナギが30センチ以下で、サクラマス、ヤマメ、イワナ、ニジマス、サケ、カジカの卵を採ることも禁じられている。爆発物や有毒物を使う漁法、水中に電流を通じる漁法、板押、瀬干、すがぜめ、火光を利用する漁法なども県の規則で禁止されている。

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釣行記9

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