
老部川
青森県
下北半島の太平洋側、東通村の南部を流れる小さな川。むつ市・横浜町との境に近い石川台と金津山のあいだに源を発し、北東へ流れて下流で東に向きを変え、白糠の老部の集落で太平洋に注ぐ。流路の長さは8キロほどで、上流は国有林の中を通る老部川林道が沿う。「おいっぺ」はアイヌ語に由来する名とされ、地元には「サケが上がる所」という言い伝えがある。 県内でいちばん古くからサクラマスを増やしてきた川で、地元の組合が昭和40年代からふ化放流を続け、河口近くにはサケの施設、少し上流にはサクラマスのふ化場がある。秋には上ってきた親魚を地元の消防団の手も借りて網で捕まえ、卵を採って稚魚を育てる。支流には李沢、中ノ又沢、北ノ又沢などがあり、上流の沢の一部は魚を守るための保護水面になっていて、一年中竿を出すことができない。これらの沢で釣りをした記録は見当たらない。 釣りの対象はイワナとヤマメで、夏はアユも上る。河口から数百メートル上がればもう渓流魚が釣れる川で、2008年9月にはフライで小型のヤマメが1時間に20匹も飛びついたという記録がある。一方で水量の少ない川でもあり、真夏の渇水時には水深20センチほどの流れで稚魚しか追ってこなかったという声や、下流は川幅が広すぎ上流はやぶが深いという声がある。ヤマメはサクラマスとして海から戻る魚でもあるため、この川ではヤマメを獲ってはいけない区間が広い。竿を出す前に、どこで何が釣れるのかを現地の看板と最新の案内で確かめたい。 2021年8月の大雨で川の形が大きく変わり、ふ化場も水につかった。漁協の人は、いまは隣の小老部川のほうが釣りやすいと話している。上流の沢にはクマの気配が濃い。 六ヶ所村にも同じ名前の老部川があり、地元の釣り人も書き分けている。調べるときは東通村や白糠を添えるとよい。サケは産卵のために上ってくる魚で、どの川でも釣ることはできない。
管轄漁協:老部川内水面漁業協同組合
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