
追良瀬川
青森県
西津軽郡深浦町を流れる二級河川。秋田県境の真瀬岳の北西に源を発し、白神山地の真ん中を深いV字の谷で北へ刻んで、五能線の追良瀬駅の近くで日本海に注ぐ。流れの長さは約34キロ。川沿いの集落は下流の松原だけで、流域のほとんどが国有林。赤石川と並んで西津軽を代表する渓流で、明治40年から続くサケ・マスの稚魚放流は県内でいちばん古い。 源流部はツツミ沢とサカサ沢が合わさって本流になり、ウズラ石沢、ホノ沢、三の沢・二の沢・一の沢、五郎三郎の沢などを集める。ここは世界遺産の核心地域で、河口から22キロほどの追良瀬川堰堤(発電用の取水堰)から上は、平成10年から本流・支流ともに禁漁になっている。昭和の終わりまでは大イワナの源流釣りで知られた区間で、いまは群れるイワナを見に沢旅で入る人がいるだけ。核心地域への入山には指定ルートと手続きがある。 釣りになるのは堰堤より下の中下流。川幅が広く水量の多い本流の渓で、堰堤も少なく、渓相は雄大。エゾイワナと、海から上ってくるアメマス(降海型のイワナ)が中心で、雪代の落ちる5月から6月にかけて40センチを超えるアメマスがミノーやエサにかかった記録が地元の釣り人に多い。ヤマメはサクラマスとして増殖と放流が続けられている魚なので、狙うときはその年の決まりを必ず確かめたい。支流のオサナメ沢はサクラマスの産卵場として守られている。 夏はアユの川になり、赤石川の金鮎に対して追良瀬の銀鮎と呼ばれる。この時期の下流は友釣りの竿が並ぶので、渓流の釣りは上流側か朝夕に入る人が多い。中流の松原には洞窟の中に建つ見入山観音堂があり、そのあたりの淵が釣り場の目印として釣行記によく出てくる。 川沿いの道は松原から上流へ延び、上流は白神ライン(弘西林道)につながるが、冬は閉じ、崩落でもたびたび通れなくなる。2022年8月の記録的な豪雨では護岸と道路が大きく崩れ、松原が一時孤立した。夏はアブがひどく、クマとサルの多い山なので用意をしていきたい。 読みは「おいらせがわ」。十和田湖から流れる奥入瀬川と同じ読みなので、探すときは深浦や白神と入れると早い。
管轄漁協:追良瀬内水面漁業協同組合
釣行記49
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