
大川
岩手県
一関市室根町の南の山あい、矢越に始まり、北へ下って折壁の町で東に向きを変え、田茂木川を合わせて県境の谷を抜け、宮城県気仙沼市に入って気仙沼湾に注ぐ川。全体の長さは29キロほどで、そのうち上流のおよそ3分の1が岩手県側にあたる。宮城県側は気仙沼大川の名で知られ、岩手県側は釣り人のあいだで室根大川と呼ばれている。ここで扱うのは県境から上の岩手県側である。北に室根山を見上げる谷で、気仙沼へ向かう国道284号とJR大船渡線が川に沿っている。気仙沼湾のカキ養殖の人たちが、湾に注ぐこの川の源の山に木を植える活動を長く続けていることでも知られる。 室根の区間は田んぼと集落のあいだを流れる里川で、折壁のあたりは町なかを通る。それでいて砂がたまりにくく石が多いので、ヤマメの付く流れが続く。土手を歩きながらライズを探し、堰堤の下のプールや流れ込みの脇を拾っていく釣りになる。県境に近づくと谷が狭まって渓谷になり、県の計画はこの一帯にヤマメとカジカがすむと書いている。 対象はヤマメが中心で、15センチから16センチほどが普通の大きさ。3月の下旬から4月、桜のころにかけてガガンボやカゲロウ、カワゲラがまとまって羽化し、水面で食う魚が増える。この時期にドライフライで通う釣り人の記録が多く、体の横の赤みがやや濃いヤマメが出るという。ウグイも混じる。イワナは少なく、20年ほど通った人が、川幅が狭く両岸にアシの茂る上流部の大きめのプールでようやく出会えたと書いているくらいである。夏は岸のアシが伸びて竿を振りにくくなり、早朝に3時間歩いて2匹といった釣りになるが、白泡の立つ速い流れの合わさるところからひれの張った夏ヤマメが出た記録がある。3月の初めは水温が1度ほどのこともあり、小さなヤマメが追うだけの日もある。 かつては地元の組合がこの川と南隣の津谷川を受け持ち、券を出して魚を放していた。組合員がいなくなって組合は解散し、いまは岩手県側を受け持つ組合が無い。古い案内には当時の券のことが残っているが、いまの話ではない。券を買う先が無いというだけで自由ではなく、釣ってよい時期と大きさは県の規則がそのまま及ぶ。県境から下の宮城県側は別の扱いになるので、境を越えて釣り下らないようにしたい。 支流は折壁で入る田茂木川のほか、県境の近くで北から入る名木沢川があるが、名木沢川に釣りの記録は見つかっていない。川沿いは田んぼで、稲刈りの時期は車を止める場所に困ったという地元の人の話もある。農作業のじゃまにならない場所を選びたい。 読みは「おおかわ」。同じ岩手県の岩泉町にも大川があり、あちらは小本川の支流で岩手大川とも呼ばれる別の川である。探すときは室根大川と入れると早い。
支流・沢1
釣行記14
支流の釣行記2
動画2
室根大川釣行2017kouichi ffman
室根大川釣行kouichi ffman
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