渓流手帖

竜神川

茨城県

久慈川の支流である山田川の、さらに支流にあたる川。常陸太田市の旧水府村を流れ、原生林のなかを十数キロにわたって断崖絶壁が続くV字谷をつくる。これが竜神峡で、途中を竜神ダムがせき止め、その上に長さ375メートルの竜神大吊橋が架かる。茨城でもっとも知られた渓谷のひとつだが、釣り場としての知名度は高くない。 この川で押さえておきたいのは漁業権の扱いになる。茨城県の内水面漁場計画は、茨内共第15号の漁場区域を「久慈川及び山田川、里川その他の久慈川の支流」と定めたうえで、ただし書きで「竜神ダムより上流の竜神川を除く」と明記している。つまりダムから上は久慈川漁協の管轄の外で、遊漁券が要らないかわりに放流も行われない。茨城県内水面漁業調整規則だけが効く区間になる。ダムより下流は漁場区域の中に入る。 上流部は沢登りの対象として歩かれていて、礫が露出した岩のゴルジュ帯から始まり、次々と景観が変わっていくと記録されている。勾配のきつい山岳渓流ではないので沢底は歩きやすく、下武生から遡って武生林道で戻る周回も組める。水量は多くない。ルアーを投げると魚が反応してくるという釣りの記録もあるが、簡単に掛かる川ではない。 竜神峡は観光地としてはカヤックやSUPのツアー、大吊橋のバンジージャンプで賑わう。釣りの記録が少ないのは、渓谷そのものが観光地化していることと、ダムから上に漁協の放流が無いことの両方が理由になっていると読める。 「竜神」「龍神」は和歌山県の龍神村(日高川上流)に検索を持っていかれる。あちらはアマゴの川で、渓流釣りのメッカとして名前が通っている。

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釣行記1

  • 竜神川 遡行
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