周布川
島根県
周布川(すふがわ)は、島根県西部の浜田市を流れて日本海に注ぐ二級河川である。源は浜田市金城町と益田市匹見町の境にある弥畝山(やうねやま・標高969m)付近で、そこから北東へ下り、金城町小国で小国川を合わせたところで向きを北西に変える。以後は急峻な山あいを流れ、周布川ダム、大長見ダム(紅葉湖)、長見ダムを経て浜田市日脚町で海に出る。流程はおよそ45km、流域面積は約156km2。 渓流釣りの舞台になるのは、三つのダムのいちばん上流にある周布川ダムより上の区間で、浜田市弥栄町門田から金城町の波佐・小国にかけての谷である。ダムの湛水域は青尾貯水池と呼ばれる。この上流部を地元では波佐川(はざがわ)と呼ぶ人が多く、釣り人のブログや釣具店の情報も「波佐川」で書かれていることがある。河川の台帳や地図はこの区間も周布川として扱うので、同じ流れに二つの名前があると思っておくとよい。 対象になる渓流魚はヤマメと、中国山地のイワナであるゴギ。波佐の集落を抜ける本流域は川幅があって開け、堰堤が連続するためルアーが振りやすい。ヤマメはこの本流筋と、若生(わかお)から上の流れで釣れる。ゴギは源流域に入ってからの魚で、地元の釣具店の店長は、本流の水温が上がりきらない解禁直後ほど源流へ足を向けている。島根県水産技術センターが平成28年度に行ったゴギの生息状況調査では、周布川水系は調べた6支流7地点のすべてでゴギの生息が確認された。隣の三隅川水系が5支流6地点のうち3地点だったのと比べると、この水系のゴギの濃さが分かる。ゴギはしまねレッドデータブックの絶滅危惧1類で、釣れてもリリースしてほしい魚である。 同じ調査は、この水系に魚道のない砂防堰堤が数多く入っていて、支流ごとにゴギの群れが閉じ込められた状態になっていること、護岸や床止めブロックで河岸と河床が単純になり、魚の隠れ場が失われている地点が多いことも指摘している。本流筋は2020年前後に災害復旧の重機が入って渓相が大きく変わり、以前を知る釣り人が残念がっている。一方で漁協の放流は手厚く、春の解禁後に追加の放流が入る年もあるため、初夏まで魚が残る。 浜田は海釣りのイメージが強い土地だが、この川は広島県側から通う釣り人も多い。遊漁券の取扱所が広島市内の釣具店にも置かれていて、国道186号で県境を越えてくる人が少なくない。 クマの出る川でもある。本流域の若生地区でも目撃の報告があり、入渓前に最近の出没を確かめ、熊鈴や撃退スプレーを持っておきたい。 読みに注意したい地名が多い。周布はすふ、波佐ははざ、若生はわかお、小国はおぐに、金城はかなぎ、弥栄はやさか、櫟田原はいちいたばら。支流の小国川は、検索すると山形県の最上小国川にほとんど持っていかれるので、地名を足して調べるとよい。 水系にはほかに小国川、長田川、深笹川、落し谷川、大蔵谷川、漆谷川、藤ノ屋谷川、柚根東谷川、後山川といった流れがあるが、釣りの記録がほとんど残っていないため、このサイトでは個別のページを設けていない。周布川ダムより下流、大長見ダムから河口にかけては漁業権の設定がなく、河口付近はスズキやクロダイの釣り場になっている。
管轄漁協:周布川漁業協同組合
釣行記31

- 船長の休日、今日はお泊りで渓流に、周布川に行ってみました
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