豊間根川
岩手県
山田町の北の端、豊間根の里を流れる川。とよまねがわと読む。オソノエラ沢を源に、大谷地沢、小谷地沢、シッピョウ沢などを集めて東へ下り、荒川川と合わさって津軽石川になる。名前のとおり穏やかな川で、起伏が小さく急な流れも少ない。車を止めてから川までの上り下りが楽な場所が多く、宮古の釣具店の主人は、年を取って歩くのがつらくなったらこの川で釣ろうと決めていたと書いている。上流は人家が無く、林道沿いに2億年前の地層が見られる場所として町が案内している。 ヤマメとイワナの川。荒川川にはウグイがいるのに、合流点からこの川に入ったとたんにウグイが一匹もいなくなる、と数十年通った人が不思議がっている。国道から山側に入ってすぐの里の区間、鉄道の橋の前後、養魚場の下流、その上の堰堤まわりが昔からの釣り場で、雨のあとは普段水の少ない下流で良い型が出た。小雨の日はこの川、と決めている地元の人もいた。1970年代にニジマスを放して3年休ませたところ、再開後は大釣りになったが、太ったニジマスの腹から小さなヤマメやイワナが出てきて、以後は放すのをやめ、残った魚がいなくなるまで8年かかったという話が残る。 長いあいだ地元の組合が荒川川と合わせて管理し、春の遅い時期から土曜、日曜、祝日だけ、えさ釣りだけという独特の決まりで知られた。人の入らない平日があるぶん魚が濃く、初日は暗いうちから人が並んだ。ところが人のいない日を狙ってカワウが上流まで通うようになり、上流のブナ林も伐られて水が細り、釣れなくなって券が売れず、放流も続けられなくなった。組合は2013年の夏を最後に活動をやめ、それからは放流の無い、県の決まりだけで釣る川になっている。古い案内に残る独自の券や曜日の決まりは今は無い。春先は集落の外れから先が除雪されず、渓相の良い上流へは雪が解けるまで車で入れない。クマの出没を知らせる放送が流れる土地でもある。
釣行記19

釣り 岩手県宮古市周辺 渓流2004年(平成16年)〜2005年www2.famille.ne.jp
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