渓流手帖

梅津川

新潟県

ドンデン山と金北山の間の山々を水源に持ち、両津湾にそそぐ川。長さは5,350メートルで、佐渡では17番目に長い。水沢川・青竜川・大山川・御器清水沢・大谷川の5本を支流に持ち、支流の数は石花川と並んで佐渡第2位。 上流はドンデン山・金北山への登山口であるアオネバ渓谷で、春は花を目当てにした登山客が多い。本流筋は水川内沢と呼ばれ、アオネバ渓谷の登山道沿いから3メートルの滝が見える。佐渡汽船のジェットフォイル船内で流れる観光案内のビデオに出てくる滝がこれである。2020年6月に発電所取水口のダムのバックウォーターから入渓した記録では、20センチ・26センチ・24センチと立て続けに釣れたあと、堰堤を越えた途端にアタリが止まっている。 渓流としての梅津川は、難所が無く入りやすいことで知られる。新潟県の解禁日である3月1日に最初に入る川としてよく選ばれ、増水していても魚がいれば釣れる川だという。ヤマメが釣れることもある。 上流の水沢発電所は水沢川・大山川・青竜川・御器清水沢の4本から水を取り込んでいた。発電所の導水路をたどると複数の沢を横断して一気に釣り歩けるので、書き手はこの水系を「発電所~大山川源流~導水路~水沢川源流~御器清水沢~導水路~水圧鉄管~発電所」と一気通貫で回っている。 東北電力ネットワークは佐渡島に4か所あった水力発電所をすべて廃止すると発表しており、水沢発電所は2023年12月、梅津発電所は2024年12月に廃止された。白瀬発電所は2025年12月、新保川発電所は2026年12月の廃止予定とされている。取水口と導水路が撤去されれば、これらの川の水量と渓相は今と変わる可能性が高い。 この川に漁業協同組合は無く、第五種共同漁業権も設定されていない。新潟県の内水面漁場計画で佐渡島に置かれている漁業権は内共第22号の羽茂川ただ一つで、加茂湖と両津湾に注ぐ川はどれもその外にある。したがって遊漁券は要らない。2018年2月23日に国府川漁業協同組合が解散して以降、佐渡の内水面漁協は羽茂川の一つだけになった。 ただし管理する母体が無くても新潟県内水面漁業調整規則は県内のどの川にもかかる。いわなとやまめは10月1日から2月末日までが禁漁で、解禁は3月1日。全長15センチ以下は通年で採捕できない。放流をする組織が無いので、釣れる魚はすべて自然に再生産されたものである。数が限られているので、持ち帰る数は自分で決めるほかない。

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支流・沢1

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