渓流手帖

八戸川

島根県

八戸川(やとがわ)は、島根県と広島県の県境をなす阿佐山・三ツ石山・天狗石山・雲月山などに源を発し、浜田市旭町と邑智郡邑南町市木の谷から大小二十あまりの流れを集めて北へ下り、江津市桜江町八戸で江の川に合流する。流域は中国山地の懐深くにあり、山が深いぶん水が冷たく水量も豊富で、上流部でありながら流れが太い。 釣り場としては中国地方でも指折りのアユの川として知られる。急流のため魚体が締まり、砂を含まず餌となる苔も良質で、味の良いアユが出るとして県内外から釣り人が集まる。渓流魚はヤマメと、中国山地のイワナであるゴギ。釣り場は本流筋と、上流で分かれる都川川・来尾川・早水川の三つの支流に分かれる。本流には漁協裏、はんざけ、ナメラ淵、イワシ淵、高岩、水計り(みずばかり)、出合、岩畳、原瀬、栃政、氏神といった瀬と淵の呼び名が残り、地元の釣り人はこの名前で場所をやり取りする。 本流のうち、都川川が合わさる地点より上流、浜田市旭町市木から邑南町市木にかけての区間は、地元では市木川と呼ばれる。河川の台帳も地図もこの区間を八戸川として扱うので、同じ流れに二つの名前があると思っておくとよい。市木の越木では、この市木川に来尾川が合わさる。 桜江町八戸の八戸ダムができてから日本海からの遡上魚はいなくなり、今の魚は放流と河川内の再生産が支えている。流域にはオオサンショウウオが生息し、本流の淵の名「はんざけ」はその地方名でもある。 クマの出る川でもある。2016年6月には漁協の裏手近くでアユ釣りの男性がクマに襲われ、指を失う重傷を負った。上流部の入渓点には注意を促す看板が立つ。入る前に地元で最近の出没を確かめておきたい。 同名に注意。「八戸川」で検索すると青森県八戸市の話にほとんど持っていかれる。読みは「はちのへ」ではなく「やと」。 水系にはほかに、邑南町日貫の谷を流れて八戸ダムの上流で合わさる日貫川(ひぬいがわ)と、浜田市金城町の久佐川・美又川を集めてダムの下流で合わさる家古屋川(かこやがわ)がある。どちらも魚が放流されている川だが、釣りの記録がほとんど残っていないため、このサイトでは個別のページを設けていない。ダムで湛水した区間は八戸川貯水池と呼ばれる。

管轄漁協:八戸川漁業協同組合

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支流・沢3

釣行記44

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