
温海川
山形県
越後山脈の北端にある三方倉山を源に発し、南俣川と北俣川を合わせて西へ流れ、あつみ温泉の温泉街を貫いて日本海に注ぐ二級河川。読みは「あつみがわ」で、流路延長18キロ、流域面積55.1平方キロ。多雨多雪の土地で年間降雨量は2000ミリに達し、奥地の積雪は2メートルを超えるため融雪の出水も大きい。ふだんは温泉街の情緒に似合う穏やかな流れだが、大正10年の大洪水をはじめ昭和30年、41年、44年、46年と氾濫を繰り返してきた暴れ川でもあった。上流の一霞に昭和61年に完成した温海川ダムは堤高60メートルの重力式コンクリートダムで、ダム湖は奥温海湖と呼ばれる。ダムの右岸直下に温海川発電所があり、建設のときには漁協へ漁業補償が支払われている。釣りの中心は中流域から上で、国道345号より上流がイワナの領域になり、大きな溜まりには尺物が入ると1990年代から書き残されている。堰堤下のプールや落ち込みが狙い目で、この川は大物の出るポイントが多いと評する書き手がいる。ダムの下流は常時放流があるが水量は少なめ。ダムより上は南俣川と北俣川に分かれるまでの本流区間が短く、そこはヤマメの川でイワナは確認していないという入渓記録がある。一方でダム湖にはかつて上流から落ちたニジマスが巨大化して育ち、50センチを超える大物が数多く釣れた時期があった。今のダム湖はコイやフナが多く、イワナやニジマスの育つ環境ではなくなったと地元の書き手はみている。春先はサクラマスとアメマスがのぼる川としても知られ、2026年7月には温海温泉の付近でサクラマス2匹と65センチのイワナが上がったと漁協が伝えている。秋には鮭がほぼ自然繁殖で遡上し、温泉街を通る道路から泳ぐ姿を見ることができる。遊漁期間はイワナ、ヤマメ、ウグイが4月1日から9月30日、サクラマスが4月1日から8月31日、アユが7月1日から10月31日。雑魚は日券1500円、年券6000円で、午後だけの半日券750円が販売店の窓口にある。現場での加算金は1000円。全長制限は漁協の規則でウグイ10センチ以下、イワナとヤマメ15センチ以下を放すことになっている。県の全長制限の表にはウグイ10センチとモクズガニ6センチしか載っていないので、この15センチは漁協が自分の規則で課しているものになる。漁法は手釣りと竿釣り、それにカジカに限ってすくい網とやすが認められる。温海地内の温海橋から河口までは全魚種が周年禁漁で、県の資料はこの橋を温海川橋と書いている。遊漁券は割烹山月、フィッシングハウスライズ、藤崎屋、サンデー温海店のほか、フィッシュパスでも買える。漁協は熊の出没が随所で確認されているとして、熊鈴や熊撃退スプレーの携行を呼びかけている。温海岳の登山道沿いには一ノ滝、二ノ滝、出会いの滝、落差30メートルの三ノ滝が連なり、松尾芭蕉が詠んだ山でもある。静岡の熱海と字が似ているが読みはあつみで、まったく別の土地になる。
管轄漁協:温海町内水面漁業協同組合
支流・沢2
釣行記28
今年は早い畑の準備(温海川のサクラマス)酒とヤマメとトライアル

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