渓流手帖

岩野目沢

秋田県

横手市山内平野沢の岩野目沢を流れ、相野々のあたりで黒沢川に合わさる支流。地図によっては岩の目沢川と書かれる。この沢の性格を決めているのが相野々ダムになる。1961年に完成した農林水産省管理の灌漑用水専用のアースダムで、竣工時の堤高40.8メートルはアースダムとして日本一の高さだった。前法面が石組みで垂直に切り立っているのはアースダムとしては異色で、取水塔の下に大きなグローリーホールが隠れている。右岸側が相野々ダム公園として開放され、キャンプ場と休憩施設がある。ダムの名前と川の名前が食い違っている点は、釣り人にとって実際に効く。日本ダム協会のダム便覧はこのダムの河川名を横手川と記載しているが、ダムを一つずつ回っている書き手は、それは間違いと思われる、このダムが設置されているのは岩野目沢川だ、と指摘している。実際、ダムの位置は北緯39度16分48秒、東経140度38分42秒で、地図に岩の目沢川と書かれた流れの上にある。ダム湖の水は黒沢川上流の黒沢川頭首工から約2.7キロの地下導水路で送られてきたもので、放流された水はこの岩野目沢川に戻され、約11キロ下流の新一の堰頭首工と新上堰頭首工でもう一度取水される。相野々という土地は、横手川と黒沢川が出合い、渓流釣り区間が始まる場所でもある。雄物川水系の渓流を河川別に紹介している個人サイトは、この沢を武道川と平野沢と同じ地図に載せ、岩野目沢川として枝沢群のひとつに数えている。遊漁規則には書かれていないが、漁協が公式サイトに載せている漁場案内図には、赤い線と赤い文字で渓流釣り区間と書き込みがあり、横手川と黒沢川の合流点より上流、と説明が添えてある。合流点は相野々にあたる。規則の条文は区域を区切らずイワナとヤマメの期間だけを定めているので、渓流としてどこから上を釣るのかは、この図にしか書かれていない。制度は横手川漁業協同組合の内共第5号による。漁業権の魚種はあゆ、いわな、やまめ、こい、ふな、やつめ、うぐい。遊漁の期間はイワナとヤマメが4月1日から9月20日、アユが7月1日から10月31日、ヤツメが3月1日から11月30日、コイとフナとウグイが1月1日から12月31日で、アユとヤツメとコイ類は組合が定めて公表する期間に限られる。ただし秋田県漁業調整規則の第37条が県内一律でヤマメを9月1日から翌年3月20日まで禁じているので、ヤマメが釣れるのは実際には4月1日から8月31日までで、9月20日まで竿を出せるのはイワナのほうになる。全長制限はイワナとヤマメが15センチ以下、コイとフナが15センチ以下、ヤツメが30センチ以下。漁具漁法は手釣りと竿釣りに限られ、アユのガラガケとひっかけは禁止されている。通年の禁止区域は頭首工と揚水機場の4か所だけで、新旦那堰頭首工、金沢中野揚水機場、新上堰頭首工、新一の堰頭首工の、それぞれ上流80メートルから下流80メートルまでが1年を通して禁止になる。前の3つは後三年から金沢にかけての横手川中流部、新一の堰頭首工は横手市街にある。外来魚の再放流は禁止で、オオクチバス、コクチバス、ブルーギルに加えてブラウントラウトが名指しされている。遊漁料はイワナとヤマメが日券500円、年券3,000円で、アユが日券1,000円、年券7,000円、コイ・フナ・ウグイ・ヤツメが日券500円、年券3,000円。年券3,000円は秋田県の漁協のなかでも安いほうになる。高校生以下と身体障害者手帳3級以上の人は無料。現場で納めるときの加算額は、遊漁規則がアユ1,000円その他500円と書くのに対し、漁協公式のページはイワナ・ヤマメを300円加算と書いていて食い違うので、買うときに確かめたほうがよい。売り場は9か所で、横手市街が漁協事務所と鶴田徳松と横手釣り具センター、山内地区が土場商店、三ツ矢商店、木村酒店、小原酒店、ほかにセブンイレブン道の駅十文字店とつり具の上州屋大曲店。フィッシュパスのオンラインでも買える。山内地区の4軒はいずれも商店と酒店で、大松川ダムの入口にあたるのが小原酒店になる。相野々温泉の鶴ヶ池荘も、川から車で5分という立地で日釣り券を売っていると自分のブログに書いている。秋田県内水面漁業協同組合連合会の県内共通遊漁券を使うと、内共第13号と第22号を除く内共第1号から第25号までの全漁場でイワナとヤマメが年15,000円になる。

管轄漁協:横手川漁業協同組合

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釣行記1

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