
加茂川
新潟県
新潟県加茂市を流れ、田上町との境で信濃川に合流する信濃川水系の一級河川。読みは「かもがわ」。粟ヶ岳(1,293メートル)の北面に源を発し、七谷地区を経て加茂市の市街地を貫いて北西へ流れる。信濃川を河口から遡って最初に出会う渓流と紹介されることがある川で、合流点は河口からおよそ30キロの地点にあたる。 渓流として釣りになるのは市街地より上流の七谷地区から源流部までで、古い入渓ガイドは西山川、大谷川と高柳川、高柳川上流、源流の4つの区間に分けて案内している。釣果の記録は多くないが、2021年4月下旬にイワナ30センチとヤマメ26センチ、同年5月下旬には加茂川上流でヤマメ31センチ、34センチ、30センチとイワナ50センチが渓流ベイトフィネスのミノーで出ている。尺物が出る川ではある。 源流部には加茂市水道局が管理する加茂水源池(加茂市水道貯水池)の一号と二号がある。一号の右岸には粟ヶ岳登山者用の大駐車場とキャンプ場があり、池のまわりは一周を遊歩道でたどれる。池そのものは釣りをご遠慮くださいという看板が立っているが、その脇にヤマメ、イワナ、ニジマスの遊漁に関する漁協の看板も並んでいて、こちらは池ではなく周辺の渓のことを指している。池から4キロほど下ったところに加茂七谷温泉 美人の湯がある。 11月から12月にかけてサケが遡上する川で、市街地の下河原に捕獲場が設けられる。街なかを流れる川で大量のサケが泳ぐ姿を橋の上から間近に見られる場所は珍しく、市内外の小学校が見学に訪れる。捕獲装置は時期がくると撤去されるので、遅めに遡上した魚は上流まで上がる。ただしさけとさくらますは許可なく採捕できない。違反すると水産資源保護法と新潟県漁業調整規則の違反になる。 漁業権は内共第10号で、信濃川とその支川に設定された1つの免許を6つの漁協が分け合っている。そのうち加茂川と下条川、信濃川の一部を受け持つのが加茂川漁業協同組合(加茂市大字長谷121番地の七谷孵化場)。 免許そのものの対象魚種はあゆ、こい、ふな、うぐい、うなぎ、かじか、にじます、いわな、やまめ、もくずがにだが、加茂川漁協の遊漁規則が対象にしているのはあゆ、いわな、やまめの3種だけである。同じ内共第10号でも刈谷田川漁協は7魚種を規則に載せているので、免許が同じでも漁協ごとに遊漁の対象が違う。 いわなとやまめの遊漁期間は3月1日から9月30日まで。あゆは7月1日から11月30日までの間で組合が定めて公表する期間内で、10月1日から7日までは禁漁になる。全長制限はあゆ、いわな、やまめとも15センチ以下の採捕禁止。漁具は手釣と竿釣で、あゆには篭と刺網が加わるが、刺網は中学生以下の遊漁者が加茂川橋上流端から昭和橋下流端までの区間で使う場合を除いて禁止されている。 遊漁料は1日1,000円、1年5,000円。未就学の幼児、小中学校の生徒、肢体不自由者は無料。現場で漁場監視員に納めるときの加算額は、県が認可した遊漁規則では1,000円だが、加茂市の案内とフィッシュパスの掲載はどちらも200円としている。あゆの全長制限も、市の案内は10センチとしていて規則と食い違う。現場で払うつもりなら金額を確かめてから入ったほうがよい。 販売所は加茂川漁協七谷孵化場(加茂市大字長谷121番地)、中長時計店(加茂市穀町9-12)、栢森釣具竹材商店(加茂市赤谷1-8)、本間養魚場(加茂市宮寄上)。フィッシュパスでオンラインでも買える。新潟県内水面漁連の県内共通遊漁承認証(年13,200円)でも竿釣ができる。 通年の禁止区域は3か所で、加茂川では芦の出頭首工の堰堤下流端から下流の日吉橋まで1,000メートル。元狭口から長谷にかけての、市街地より上流の区間にあたる。ほかに下条川ダムのめがね橋の上下流(上流へ100メートル、下流へ30メートル)と、信濃川の三条地内大島頭首工の前後(上流端から上流47メートル、下流端から下流126メートル)。 加茂市は加茂川と下条川ダムの一部区間を無料開放している。加茂川の無料開放区域は加茂川橋から昭和橋までで、加茂市の市街地を流れる区間にあたる。下条川ダムは貯水池の南岸、キャンプ場から自然学習館までが無料開放区域になる。これは市が漁協に入漁料の補償金を支出して成り立っている仕組みで、2017年度は運営費補助64万円と補償金86万円の合計150万円が支出されている。無料区域内でもあゆは有料で、新潟県漁業調整規則と遊漁規則には従う必要がある。 令和7年度の放流実績はあゆ150キロ、いわな2,100尾、やまめ5,000尾。漁協の年間事業額はおよそ1千万円で、イワナ、ヤマメ、アユの養殖と販売、なかでもイクラの販売が大きな収入源になっている。 宮寄上小俣にあった本間養魚場は、40年営んだ経営者の引退にともなって2024年に地元の若手が設立した合同会社Seeds of Lifeが引き継いだ。粟麓イワナ、粟麓ヤマメの名でブランド化していて、養魚場には釣り堀が併設されている。竿と餌のレンタルがあり、釣った魚をその場で焼いて食べられる。 市街地の加茂川は春の風物詩として知られ、4月下旬から5月下旬にかけておよそ500匹の鯉のぼりが川の上を泳ぐ。 川の名前で検索するときは注意が要る。加茂川という名前は全国に多く、愛媛県西条市の加茂川、京都市の賀茂川、千葉県鴨川市の加茂川、岡山市の加茂川がある。とくに愛媛の加茂川漁協は公式サイトを持ちC&R区間も設けているので、検索結果の上位はそちらで埋まる。新潟県や加茂市を足さないと目的の記録に届かない。
管轄漁協:加茂川漁業協同組合
支流・沢2
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支流の釣行記6
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