渓流手帖

小俣川

新潟県

粟ヶ岳(1,293メートル)の北面から流れ出し、加茂市宮寄上で加茂川に合流する支流。読みは「こまたがわ」。加茂川の源流部にあたる位置で、川沿いの小俣には養魚場と釣り堀がある。 中流に三十三丈滝(さんじゅうさんじょうたき)がかかる。粟ヶ岳の登山道の五合目、粟薬師避難小屋の先にあるぶなのみち分岐に「この下に三十三丈ほどもある滝があります」という標識が立っているが、登山道からは見えない。両岸に崖がかぶさっていて遠望も難しく、木の葉が落ちた晩秋にヤブを100メートル弱下った斜面のテラスからようやく全貌が見える。2010年にそこまで下って撮影した記録では、35ミリ換算400ミリの望遠が必要だった。 下から遡行した2023年の記録によれば、三十三丈滝は3段で、下段が落差およそ16メートル、中段が釜を持つ14メートル、上段が10メートル。下段は流心の右を登れるが恐ろしくぬめる。中段と上段は登攀が絶望的で、両岸が垂壁のため大高巻きになる。そこへ至るまでもミニゴルジュと釜持ちの小滝が連続し、巻きは左岸を50メートルほど上がってトラバースできるバンドをたどる形になる。 三十三丈滝のすぐ上にも連瀑帯がある。2022年に上から下降を試みた記録では、10メートルのハング滝と2メートル滝、3メートルの斜瀑が両岸の高い側壁にはさまれて連続していた。中流部には6メートルのチョックストーン滝、2段4メートル滝、5メートル級の美しい滝、2段6メートル滝(泳いで左岸に取り付いて登る)、4メートルのチョックストーン滝などがある。 注意が要るのはヤマビルで、降雨の直後は歩き始めて10分で10匹以上がまとわりつく。2023年に遡行した書き手は、この沢に二度と来ないと決めるほどの数だったと書いている。 釣りの記録は少ない。2023年6月に下流部で竿を出した書き手は、砂利床で歩きやすく渓相は見事だったが魚影はまるでなく釣れる気が微塵もしなかった、と記している。 同じ小俣川という名前の川は新潟県内にもう1本あり、村上市山北の大川水系にある。ほかに山梨県の桂川水系、静岡県の気田川水系、栃木県の渡良瀬川水系にも同名の川がある。ネット上の「小俣川」の釣行記はほとんどがそちらなので、粟ヶ岳や加茂市を足して確かめる必要がある。

管轄漁協:加茂川漁業協同組合

この川をシェア:𝕏 でシェアLINEで送る

釣行記4

  • 粟ヶ岳 小俣川 中流部の滝(三十三丈滝の上流)
    滝いろ
  • 粟薬師と三十三丈滝
    セフコの森

この川の釣りに使う道具広告

渓流釣りの定番と、この川で多い釣り方に合わせた道具です。

※ 上記のリンクは広告(アフィリエイト)を含みます。購入により当サイトが紹介料を受け取ることがあります。