
北本内川
岩手県
北上市の西端、小倉山や四枚平山(しまいだいらやま)のあたりを源に南へ流れ、JR北上線の和賀仙人駅の近くで左岸から和賀川に合わさる支流。流程は23キロメートルほどあり、和賀川下流部の支流のなかで最も長い。 岩手でも指折りの名渓として古くから名前が挙がる川で、遠征組からは「憧れの岩手の銘川」と呼ばれてきた。村田久や湯川豊の書いたものでこの水系に憧れた、と書くフライフィッシャーもいる。和賀川の合流点近くから林道が川沿いに源流近くまで延びているが、沿線に民家はまったく無く、上流にはブナの原生林が残る。 渓相は高低差が少なく、瀬と淵が変化に富みながらなだらかに続く。そのぶん浅場が多く、くるぶしほどの水深の流心にも尺ヤマメが付くことがあるので、一見するとチャラ瀬のような場所も見逃さないのがこの川の釣り方だとされる。夏の終わりから秋にかけては尺ヤマメが狙える。イワナも多く、淵の反転流や岩盤際など流れの緩い場所に付く。林道が通っていて入りやすいので入渓者は多いが、川が長いので場所によっては期待できる、と書く釣り人もいる。 国内でも有数の豪雪地帯にあり、6月になっても残雪が見られる。林道は雪で毎年のように崩れて車両通行止めになり、何年も続けて林道が開かず本命の北本内川を諦めた、目的地まで8キロメートル歩いた、という記録がいくつもある。出かける前に林道の状況を確かめたほうがよい。真夏はアブが非常に多く、林道に入ったとたんに車がアブに囲まれて引き返した人もいる。 支流に小又川(小俣沢)、桑原沢、明倉沢、藤倉沢などがある。藤倉沢には落差5メートルほどの藤倉の滝が架かり、藤倉橋の上からも見える。合流点の近くには、湯田ダムの完成で役目を終えた旧和賀水力発電所の建物が残っている。 和賀川流域には「本内」の付く川が3本あり、西和賀町の本内川、錦秋湖に注ぐ南本内川と取り違えやすい。いずれもアイヌ語のポンナイに由来するという見方がある。
管轄漁協:和賀川淡水漁業協同組合
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