渓流手帖

成羽川

広島県

広島県庄原市東城町を流れる高梁川水系の一級河川。源は中国山地の道後山(どうごやま・標高1,271メートル、国定公園)で、道後川と持丸川が小奴可(おぬか)で合わさって本流となり、南へ下って東城の市街地を抜け、神石高原町で帝釈川と天田川を合わせたあと県境を越えて岡山県高梁市備中町に入り、新成羽川ダム(備中湖)に注ぐ。ダムから下は発電ダムを三つ継いで東へ流れ、高梁市落合町で高梁川に合わさる。高梁川のいちばん大きな支流で、渓流釣りの舞台になるのはダムより上の広島県側にあたる。 地元と釣り人はこの川を「東城川」と呼ぶ。地図と漁業権の条文はどちらも成羽川で、県の河川整備計画は本文に「成羽川(東城川)」と併記している。釣行記の多くは東城川の名で書かれているので、検索するときは両方の名前で当たったほうがよい。 アマゴの川である。漁協が配る漁場区域図は、小奴可のあたりに「上流、アマゴ/下流、鮎」と書き入れていて、本流の上半分が渓流、東城の市街地から下がアユの釣り場という住み分けになっている。夏になると市街地の早瀬と平瀬がアユ釣りの人で賑わう。渓流の方は成魚放流が中心で、20センチ前後がそろい、年によっては30センチ近い個体も出る。ダムのバックウォーターまで下ると、湖のワカサギを食べて大きくなったアマゴが上がってくる。 渓流の解禁は4月1日で、8月31日まで。2009年までは3月1日に解禁していたが、2010年に東城川漁協が4月1日へ遅らせた。古い釣行記の3月の記録はそのころのものである。 上流部の道後川・持丸川の沿川は集落が少なく、国の特別天然記念物であるオオサンショウウオとゲンジボタルが確認されている。アマゴのほかに、中国山地の固有種で広島県の天然記念物に指定されているゴギも生息する。水質は環境基準のA類型に指定されていて、観測の結果もおおむね基準を満たしている。 たたら製鉄の土地を流れる川なので、川底の砂に砂鉄が多い。ランディングネットをマグネットリリーサーで留めていると、魚を取り込むたびに砂鉄がびっしり付く、と地元のフライマンが書いている。源流の道後山も、山の木がたたらの燃料に使われたために頂上付近が草原になった山である。 東城の市街地の河床には、県の天然記念物に指定された甌穴(おうけつ・ポットホール)が並ぶ。戸宇川の合流点より上流から粟田川の合流点より下流までの岩盤に刻まれたもので、市街地の河川改修でもこの甌穴を壊さないことが条件になっている。 本流に大きなダムが無いので、水位は雨に素直に反応する。一雨降れば回復するかわりに、上流に水田が広がっていて田植えの季節は濁りが入りやすい。流域は年平均気温11.3度、冬は氷点下まで下がって雪が積もり、夏の平均も23度ほどと涼しい。年降水量は1,200〜1,400ミリ。春は雪代で水が多く、路面の凍結にも注意が要る。 芸備線が川沿いを走っていて、備後八幡駅・内名駅・小奴可駅が入渓の目印になる。線路と田んぼのあいだを川が曲がりくねる区間は駐車場所が限られるので、駅前に置いて歩くほうが早い。田んぼの畦を無断で歩くと地元の人に叱られるという話が何人もの書き手から出ている。中国自動車道の東城インターが市街地のすぐそばに降りる。 昭和47年7月の梅雨前線豪雨では東城町で死者・行方不明3人、床上浸水238戸という被害が出ており、市街地の川沿いにはその記憶が残っている。 支流は数多いが、釣り人の記録が残っているのは持丸川と内堀川の二つだけである。漁協がマス類を放流している川として、ほかに道後川、田黒川、粟田川、下谷川、天田川、野部川の名が挙がっている。粟田川には春先のフライでアマゴを拾った記録が一本だけあり、田黒川は本流の菅大橋の下で左から合わさる川として釣り場案内に名前が出てくる。下谷川は神石高原町側の支流で、合流点に近いあまごい橋のあたりがアマゴの好ポイントだと漁協が案内している。いずれも記録が少なく、独立したページは設けていない。 漁業権の区域に名前の挙がらない沢も多い。薮谷川、加谷川、川除川、湯谷川、井河内川、石寺川、末政川、桜谷川、大野部川などで、遊漁券の要らない流れだが、釣りの記録は今のところ見あたらない。こうした川でも県の漁業調整規則は効くので、大きさや時期の決まりは守る必要がある。 注意として、「成羽川」で検索すると岡山県高梁市側のダム湖とアユの話に埋もれ、「東城」は富山県魚津市の地名と重なる。流域の帝釈峡は観光地として有名なので、川の名前より峡谷の名前が先に出てくることも多い。

管轄漁協:東城川漁業協同組合

この川をシェア:𝕏 でシェアLINEで送る

支流・沢2

釣行記26

釣り方:
  • 遠征先のポイント(東城川 大渡橋〜菅竹橋・備後八幡駅前・帝釈川合流点)
    近ちゃんの釣果日誌
  • 東城川(上流部から下流までの釣り場案内)
    近ちゃんの釣果日誌
  • 『まさかのドラゴンフォース!』
    しょあなブログ
    フライ
  • 広島東城川へ渓流解禁釣行
    オーナーばり
    エサ釣り
  • 『連休ボッ!』
    しょあなブログ
    フライ
  • 『渓流の楽しさ満載ですぞ!』
    しょあなブログ
    フライ
  • 東城川のアマゴ解禁釣行で家族分を十分キープ
    オーナーばり
    エサ釣り
  • 『フライフィッシング めっちゃ釣れた。』
    しょあなブログ
    フライ
  • 『連休です。』
    しょあなブログ
    フライ
  • 『マグネットリリーサーがヒドイ。』
    しょあなブログ
    フライ
  • 『トラウトの特徴は、アブラビレ!』
    しょあなブログ
    フライ
  • 『5月になりました。』
    しょあなブログ
    フライ
  • 『ちびっこアマゴと』
    しょあなブログ
    フライ
  • 『☆東城川フライ釣果!!』
    HJ工房 ツリグヤ本庄
    フライ
  • 『☆東城川でフライ!!』
    HJ工房 ツリグヤ本庄
    フライ
  • 『☆東城川でフライフィッシング~!!』
    HJ工房 ツリグヤ本庄
    フライ
  • 『☆4月7日の各河川の水位』
    HJ工房 ツリグヤ本庄
    フライ
  • 『☆意外に雪が残ってます!!』
    HJ工房 ツリグヤ本庄
  • ☆東城川で『アマゴ』
    HJ工房 ツリグヤ本庄(旧ブログ)
    フライ
  • ☆渓流で、『アマゴ』デビューして来ましたよ〜!!
    HJ工房 ツリグヤ本庄(旧ブログ)
    フライ

動画11

この川の釣りに使う道具広告

渓流釣りの定番と、この川で多い釣り方に合わせた道具です。

※ 上記のリンクは広告(アフィリエイト)を含みます。購入により当サイトが紹介料を受け取ることがあります。