渓流手帖

西ノコマイ

山形県

月光川ダムのすぐ上流で本流に合流する渓谷で、鳥海山の南面に広がる西鳥海馬蹄形カルデラの溶岩流を刻んでいる。漁業権の条文では西河前沢と書かれる。地形図には長らく南ノコマイと記されてきたが、これは誤りである。もともと月光川ダムの位置には三ノ俣と呼ばれる合流点があり、西から西ノコマイ、中ノコマイ、南ノコマイの三本が集まって、そこから下が月光川と呼ばれていた。1975年測量の地形図で西と南が入れ替わって記載され、その後の登山地図もそれを引き継いだ。国土地理院の記録では、昭和49年の照会に遊佐町が誤った名前で回答したことが原因とされている。江戸時代の絵地図では正しく書き分けられていた。地元の書き手が国土地理院に問い合わせた結果、表記は西河前へ改められ、読みがなも追加される方向と回答があった。一ノ滝、二ノ滝、間ノ滝、三ノ滝、玉粋の滝、竜ヶ滝、竜頭滝と名のある滝が連なり、一ノ滝と二ノ滝は遊歩道と展望台が整備された観光の滝になっている。二ノ滝の上から入渓すると登れる滝と釜が次々に現れ、水は極限まで透き通っていて、増水しても濁らない。飯豊と朝日連峰を除けば東北でも有数の大渓谷と評されるが、登山道が並走しているためか遡行の対象としての知名度は低い。融雪期の7月末までは水量が多すぎて遡行が難しく、8月が狙い目とされる。三ノ俣から先の遊歩道は駐車場から三ノ滝まで約1.5キロ。三の保の集落から延びる林道は等高線が密集していて下降できず、沢へ降りるにはダムサイトから入るほかない。ダム上流で本流に入るあたりではイワナが釣れるが、熊の目撃情報がある場所なので長居は避けたい。

管轄漁協:月光川養漁業協同組合

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釣行記19

釣り方:

動画2

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