渓流手帖

月光川

山形県

鳥海山の南麓に源を発し、飽海郡遊佐町を西へ流れて吹浦で日本海に注ぐ二級河川。読みは「がっこうがわ」で、幹川流路延長24.9キロ、流域面積154.2平方キロ。杉沢で庄内熊野川、吉出で山田川を合わせて庄内平野の北部に出たあと、江地で大きく右に曲がって北へ向かい、河口から4.8キロの地点で西通川、3.3キロで庄内高瀬川、1.0キロで洗沢川を合わせる。河口付近は吹浦川とも呼ばれる。上流の月光川ダムは山形県で初めて治水だけを目的として造られたダムで、昭和53年に完成した。ダムがあるおかげで春先の水位が比較的落ち着いている。釣り場の中心は中流域で、月光川河川公園が入川点になる。そこから上流は500メートルおきほどに低い堰堤が続き、平坦な流れが段々畑のように区切られる。堰堤下のプールにヤマメが溜まり、金杉橋の上流からはイワナが混じる。解禁のころは小型ながら銀毛ヤマメが釣れ、初夏はライズ狙いのフライが面白い。ユスリカやカゲロウの羽化が多く、ライズ釣りのメッカと呼んでミッジパターンで通う書き手が何人もいる。夏になると多くのポイントで藪こぎを強いられるので、春先に集中して通う人が多い。庄内熊野川との合流点のすぐ下にある頭首工から月光川ダムまでの約3.5キロがキャッチアンドリリース区間で、全期間を通じて持ち帰りができない。区間の全部が同じ決まりなので分かりやすい。餌釣りと毛鉤釣りはできるだけかえしの無い鉤を、ルアーはかえしの無いシングルフックを使うよう現地の看板が求めている。看板は遊佐町と漁協の連名で、遊佐町には1990年に制定された月光川の清流を守る基本条例がある。全国的にも早い時期に設けられた区間で、2026年春の時点でも釣り人が現況を確かめに入っている。遡上するサケの数は山形県全体のおよそ8割を占め、岩手・宮城・福島へサケの卵を数百万粒単位で送り出している。ダムより上流へ下りる道はダムサイトからのほか無く、そこから南ノコマイ側にも本流側にも降りられる。ダム上流は大小さまざまな石が続いて歩きにくいが、西ノコマイが入るあたりではイワナが釣れる。さらに上流は標高690メートルほどでカンタロウ沢と金俣沢に分かれ、その手前は沢床が赤く水が鉄臭いにもかかわらずイワナが生息している。上流の支流に藤倉川があるが、階段状の急な地形で竿を出せずイワナの生息もないという記録があるため、このサイトでは個別のページを作っていない。

管轄漁協:月光川養漁業協同組合

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