渓流手帖

鬼子沢

秋田県

丸舞川の北ノ又沢に東から合わさる沢。太平山の南面、丸舞口登山道の右手にあたる。滝ペディアは秋田市河辺三内の鬼子沢/剣滝として登録している。篭滝沢の隣の沢で、こちらも滝が連続する。秋田の山岳会の記録は、丸舞口から北ノ又沢沿いの一般登山道を40分ほど歩き、北ノ又沢に鬼子沢が合流するその滝から入渓する、と書いている。入ってすぐこじんまりとしたゴルジュがあり、夏なら気持ちよく泳げる深さになる。その先に滝壺の上へ2本の倒木が渡った滝があり、ほかに行けるルートがないのでこの倒木を登ることになる。さらに進むと20メートルはある滝が現れ、続けてもう1本大きな滝が出る。地形図ではこのどちらかが剣滝にあたる。岩はしっかりしていて手を伸ばせばガバがある、というのがその人の評になる。2011年8月に本荘の山の会がこの沢に入った記録はもう少し細かい。籠滝沢へ行く隊と2つに分かれてこちらへ回った隊の記録で、最初の滝は登山道を利用して高巻き、その後のゴルジュ中滝は前日までの雨で水量が多く水も冷たいので泳がずに高巻いた、剣滝の前後3個の大滝が事実上の核心部で、最初の25メートルほどの大滝は右岸から少しシャワーを浴びて直登、次の剣滝は2段で、水量が少なければ直登できたと思われるが今回は高巻いた、最後の大滝は左岸から高巻き、上部にハリガネがフィックスしてあった、と。その後は小滝の連続で、標高580メートル付近の二俣で突然水が枯れ、左俣が本流なのでそこから枯沢を詰める。地図に表記のない50から60メートルほどの岩壁が現れるが沢は左に急カーブしていて、最後の100メートルほどの藪漕ぎが第二の核心部になる。標高930メートル付近で丸舞登山道に合流するという行程で、7時30分に入渓して13時40分の合流だった。釣りの対象として名前が出ることはほとんどないが、丸舞川と北ノ又沢が堰堤の無い渓であることと、この沢が魚止めの滝を連ねていることは、下流の釣りを考えるうえでの材料になる。10月下旬の記録にはムキタケとマイタケの話が繰り返し出てくる。内共第12号の条文はこの沢を名指ししていないので、第五種共同漁業権は設定されていない。遊漁券は要らないが、秋田県漁業調整規則の全県一律の規定は効く。イワナとヤマメは15センチ以下が周年禁止で、15センチを超えるものも9月21日から翌年3月20日まで禁止。漁協の管理する川が4月1日解禁なのに対して、漁業権のない川は県規則の3月21日から竿を出せる。秋田県の第五種共同漁業権は、他県のように支流及び小支流という包括的な書き方をせず、漁場の区域を1本ずつ名指しで並べるので、名指しに出てこない川はそのまま漁業権の外になる。

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釣行記2

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