渓流手帖

子ゴ屋沢川

新潟県

柿崎区旭平と黒岩のあたりで柿崎川の右岸に入る小渓流。柿崎川ダムより1キロほど下流で合流する。右岸から入っているので県道25号を走っていると分かりにくい。新潟県の二級河川ではないため河川台帳には載っていない。 下流の1キロほどは護岸されたコンクリートの用水路で、ほとんど釣りにならない。そのコンクリートが切れて本来の渓流になるところに砂防堰堤があり、そこから入渓できるが、次の砂防堰堤まで釣り上がっても当たりが無かったという記録がある。渓相は悪くなく小渓流としては水量もまずまずだが、両岸から迫る熊笹の藪が遡行を悩ませる。夏場は入れたものではないと書かれている。 魚影が濃いのは上流域である。県道524号黒岩下小野線に架かる橋の真下でいきなり尺いわなが出た記録があり、まだ人が入っていないか完全な竿抜けだろうと書かれている。ただしその上はいることはいるが小さい。川沿いに人の踏み跡があり入渓者の存在は分かる。取水口を境に急に当たりが増え、釣れるいわなは20センチ前後だが、流れが細く大きなポイントが無いのでやむを得ないという。最後に8寸のいわなが出ている。さらに釣り上がると川は分かれ、水量はどちらも同じくらいで、そのどちらにもいわながいた。橋より下流の100メートルほどの区間でも8寸が2匹出ており、ちゃんと攻めればもっと面白い釣りができたかもしれないと書かれている。 下流ではまったく釣れず上流だけが濃いという、入る場所で結果が正反対になる川である。筍とキヨタキシダが採れる。 柿崎川水系には現在、内水面の漁業協同組合が無い。新潟県が公表している第五種共同漁業権の設定状況は内共第1号から第22号までの22件で、その全文にも漁場図にも対象魚種一覧にも、柿崎川と支流の名前は出てこない。東隣の鵜川は内共第14号、西隣の関川は内共第15号、その先の桑取川は内共第17号だが、そのあいだの柿崎川だけが漁業権の設定されていない川になっている。 ただし名立川のように最初から漁協が無かったわけではない。新潟県内水面漁業協同組合連合会の記録では、柿崎町内水面漁業協同組合は昭和59年5月に刈谷川漁協とともに連合会へ加入して27漁協となり、平成23年(2011年)7月に退会して会員は26漁協に減っている。つまり27年ほど活動したあと解散した漁協である。地元で聞き取りをした釣り人の記録によれば、解散のいちばんの理由は組合員の高齢化で、2000年ごろまではいわなとやまめの放流が続いていたという。管轄していたのは柿崎川本流と猿毛川、米山寺川だった。 したがって遊漁券は存在せず、遊漁料を払う相手もいない。放流も監視も行われていないので、いま釣れる魚はすべて自然繁殖のものになる。 漁協が無くても、期間と全長の制限は新潟県漁業調整規則が県内全域に効く。第37条により、いわなとやまめは10月1日から翌年2月末日までが採捕禁止で、実質的に釣れるのは3月1日から9月30日まで。全長15センチ以下のいわなとやまめは一年を通して採捕できない。 同じ規則の第35条で、水中に電流を通じる漁法、瀬干漁法、ごろかけ漁法、潜水器を使う漁法、水中銃、火光を利用する漁法が禁止されている。ブラックバス類とブルーギルを釣った水域に放すことも、新潟県内水面漁場管理委員会指示で禁じられている。 放流に支えられていない川なので、小さい魚を持ち帰らないという一点が、そのまま来年その川に魚がいるかどうかを決める。米山寺川では、かつては足しげく通う人もいたが釣れなくなりもはや魚は絶滅したと言われている、と地元の人が語った記録がある。

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釣行記1

釣り方:
  • 子ゴ屋沢川
    奥信越の渓
    エサ釣り

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