渓流手帖

新保川

新潟県

桑川の上流部にあたる川で、浜新保の集落から林道をたどって入る。浜新保川と呼ばれることもあるが、新潟県の二級河川台帳は桑川の上流端を「浜新保地内 新保川合流点」と書き、沢を登る人も釣り人も新保川と呼ぶ。 新潟の社会人山岳会が2008年9月に右俣を遡行した記録を残している。林道終点から取水用の水路沿いに15分ほど歩いて取水堰堤から入渓する。水量は多くないが小滝の釜は深く、2メートル2条の滝は胸まで浸かって左壁に取り付く。3段の滝をかけるコマダノ沢を過ぎると、1時間半ほどで左俣との二俣に着く。左俣は最初の大滝を右岸から高巻き、その後は源頭近くまで適度な間隔で滝が続く。右俣は小滝の続く連瀑帯になり、すべての滝が登れる。 この記録は、魚影は濃く源頭近くまで魚がいる、淵があれば必ず複数のイワナが棲む、釣りには好条件の沢だったと書いている。 蒲萄山脈のこのあたりは積雪が少ないのか木の曲がりが小さく、ブッシュが少なくてすっきりした渓相になっている。沢床はコケの多い石で滑りやすい。 上流は新保岳(795メートル)と登立山の稜線に突き上げる。同名の川が佐渡市(国府川水系)と滋賀県にある。 この川に漁業協同組合は無く、第五種共同漁業権も設定されていない。新潟県の内水面漁場計画で村上市に置かれている漁業権は内共第1号の大川、内共第2号の勝木川、内共第3号の三面川の3本だけで、海府の海岸に直接そそぐ小渓流はそのどれにも入っていない。したがって遊漁券は不要で、遊漁規則による解禁日や全長制限も無い。ただし新潟県内水面漁業調整規則は県内のどの川にもかかるので、水産動植物の採捕方法の制限はここでも守る必要がある。 放流をする組織が無いということは、ここで釣れる魚は自然に再生産された魚だという意味でもある。新潟県渓流協議会は1989年の記録で、この一帯をイワナが混生しないヤマメ単独の河川群で、河口から最源流までヤマメが生息すると書いている。管理する者がいない川なので、持ち帰る数は自分で決めるほかない。

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釣行記2

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  • 新保川右俣 2008/9/22
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