渓流手帖

藤津川

新潟県

大佐渡の妙見山から落合橋の上流で右岸から国府川に合流する支流で、長さは8,430メートル。1984年竣工の藤津川ダムがある。滝の多い川で、白雲の滝まで大小あわせて12の滝を数えられる。 堰堤を左岸から高巻いて遡行するとF1(5メートル)とF2(5メートル)が現れる。F1の手前から右岸に巻き道があり、F2の上部に下りられる。F2から先はしばらく滝がなく、標高350メートルを過ぎたあたりからアタリが出始める。F3、F4(各3メートル)、F5(7メートル)、F6(3メートル)と続き、F7が落差15メートルの白滝、その上が落差20メートル以上の黒滝になる。白滝も黒滝も下からは上段が見えない段瀑である。白滝を越えるには右岸の急斜面を15メートルほど直登することになり、掴まる枝が少ないので自己確保をしたほうがよい。 林道地獄谷線で川は二俣に分かれる。左俣では過去に28センチが出たポイントで26センチが出ているが、そこから上は落差のある険しい沢が続きアタリはなくなる。右俣には落差10メートルの魚止めの滝があり、18センチほどの岩魚が確認されている。その上流には地元のトレッキングクラブが白雲台にちなんで名づけた白雲の滝がある。水量が乏しいので、春先か大雨のあとに行くのがよいとされる。 岩魚釣りに関しては絶滅危惧河川に入るような川だと書き手は書いている。 国府川漁業協同組合は2018年2月23日に解散を決議し、以後この水系に漁業協同組合は無く、第五種共同漁業権も設定されていない。新潟県の内水面漁場計画で佐渡島に置かれている漁業権は内共第22号の羽茂川ただ一つで、国府川水系はそこに入らない。したがって遊漁券は要らない。ただし管理する母体が無くなっても新潟県内水面漁業調整規則は県内のどの川にもかかるので、いわなとやまめは10月1日から2月末日までが禁漁、全長15センチ以下は通年で採捕できない。解禁が3月1日であることは漁協があった頃と変わらない。 放流をする組織が無いので、いま釣れる魚は自然に再生産されたものか、漁協時代に放流された魚の子孫ということになる。国府川水系の岩魚の稚魚は魚野川あたりから持ってきたものだと漁協関係者が話しており、島外の系統が混じっている可能性がある。漁協が解散してからは山女魚の姿が消え、残った岩魚も源流部で細々と生きている状態が続いている。数が少ないので、持ち帰る数は自分で決めるほかない。

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支流・沢1

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