渓流手帖

湯の又沢

秋田県

役内川の源流域、虎毛山塊の高松岳の側から流れ下ってツブレ沢に合わさる沢。湯ノ又沢とも書かれる。秋の宮温泉郷の湯の又温泉はこの沢の名前をとっている。この沢の目印になるのが湯の又大滝で、落差は30メートル以上。滝を訪ね歩く人たちの記録が残り、秋の宮温泉郷、役内川、湯の又沢、湯の又大滝という並びで紹介される。沢そのものには登山道が通っていて、虎毛山塊の沢を歩く人は、三滝沢を詰めて登山道に出たあと下山にこの沢を下降する、という組み立てをよく使う。沢靴なら途中で沢に降りたほうが楽かもしれない、と書く人もいる。高松岳の側から赤湯又沢へ抜ける継続のコースでも通り道になる。赤湯又沢は隣の皆瀬川水系にあたるので、この沢を軸に分水嶺をまたぐ歩き方ができる。地元では沢流しそうめんの場所としても使われている。漁業権の条文は、この沢の起点から下流ツブレ沢の合流点までを漁場に定めている。ツブレ沢の側から入ることになる。制度は役内・雄物川漁業協同組合の内共第1号による。漁業権の魚種はあゆ、いわな、やまめ、うぐい、かじか。遊漁の期間はイワナ、ヤマメ、ウグイが4月1日から9月20日、カジカが6月1日から9月20日、アユが7月1日から10月31日。ただし秋田県漁業調整規則の第37条が県内一律でヤマメを9月1日から翌年3月20日まで禁じているので、ヤマメが釣れるのは実際には4月1日から8月31日までで、9月20日まで竿を出せるのはイワナのほうになる。全長制限はイワナとヤマメが15センチ以下。この漁場でいちばん変わっているのが、9月1日から9月20日までの間は全長30センチ以上のイワナとヤマメを再放流しなければならない、という規定になる。15センチ以下が周年禁止なので、シーズン最後の20日間に持ち帰れるのは15センチから30センチまでの魚だけということになる。大きい魚を守る方向の上限リリースは全国でも数が少ない。あわせて尾数制限があり、イワナ20尾、ヤマメ20尾を1人1日あたり超えて持っていてはいけない。漁具は釣りに限られ、高松川の合流点より上流ではガラガケとひっかけが禁止、ヤスはカジカにだけ使える。全魚種の通年禁止区域は4か所で、役内川の雄勝中学校前堰堤の上流10メートルから下流25メートルまで、湯沢市の山田堰の上流100メートルから下流100メートル、同じく湯沢統合堰の上下100メートル、羽後町の大久保堰の上下100メートルになる。オオクチバス、コクチバス、ブラウントラウト、ブルーギルの再放流は禁止されている。遊漁料はイワナ・ヤマメ・ウグイ・カジカが日券1,500円、年券5,000円、アユが日券2,000円、年券8,000円。小中学生と高校生、身体障害者手帳3級以上の人は無料になる。現場で漁場監視員に納めるとアユは2,000円、その他の魚種は1,500円が日券に加算される。売り場は15か所あり、秋ノ宮側がイワナの里、おなじみ荘、秋ノ宮山荘、ラ・フォーレ栗駒、雄勝側がファミリーマート雄勝インター店、ローソン雄勝店、セブンイレブン雄勝こまちインター店、鮎乃家、羽後町の高橋魚店、横手市側がセブンイレブン道の駅十文字店、三國レストラン、スーパーセンタートラスト、ファミリーマート横手雄物川店。宮城県大崎市のセブンイレブン岩出山店も販売所になっていて、鬼首峠を越えて宮城側から入る釣り人を見込んでいる。フィッシュパスのオンラインでも買える。秋田県内水面漁業協同組合連合会の県内共通遊漁券を使うと、内共第13号と第22号を除く内共第1号から第25号までの全漁場でイワナとヤマメが年15,000円になる。

管轄漁協:役内・雄物川漁業協同組合

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釣行記2

  • 三滝沢-赤湯又沢-虎毛沢 | 渓人「流」
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