ツブレ沢
秋田県
役内川の源流にあたる沢。虎毛山塊の懐にあり、漁業権の条文はこの沢の起点から下流、役内川の合流点までを漁場としている。役内川で竿を出せるいちばん奥の区間になる。沢登りの世界では虎毛山塊の入口として知られている。入渓は林道からのヤブ道をたどり、湯ノ又沢を越えるあたりで道が不明瞭になるので適当なところで沢に降りる、というのが定番。降り立つ場所は川幅4から5メートルの平凡な河原で、20分ほど行くと左からワルイ沢が合わさり、最終堰堤は左側の踏み跡で簡単に越えられる。その先、三滝沢の出合いまでに3つの滝が出るが、いずれも越えられる。1つ目の4メートル滝は左から登って滝上までバンド状をトラバース、2つ目の10メートルから12メートルの滝は少し戻って右側の巻き道、3つ目の5メートル滝は左にトラロープがあるが不要で水流際を登れる、という記録が残っている。この山域の特徴が沢床の紋様で、赤紫の亀甲模様のナメとエメラルドグリーンのナメが交互に出る。凝灰岩のスラブでできた地形で、栗駒山側の沢とはずいぶん渓相が違う。ツブレ沢の支流であるワルイ沢と三滝沢にも記録があり、そちらは漁業権の外になる。熊の出る流域なので単独では入らないほうがよい、という書き方をする人が多い。制度は役内・雄物川漁業協同組合の内共第1号による。漁業権の魚種はあゆ、いわな、やまめ、うぐい、かじか。遊漁の期間はイワナ、ヤマメ、ウグイが4月1日から9月20日、カジカが6月1日から9月20日、アユが7月1日から10月31日。ただし秋田県漁業調整規則の第37条が県内一律でヤマメを9月1日から翌年3月20日まで禁じているので、ヤマメが釣れるのは実際には4月1日から8月31日までで、9月20日まで竿を出せるのはイワナのほうになる。全長制限はイワナとヤマメが15センチ以下。この漁場でいちばん変わっているのが、9月1日から9月20日までの間は全長30センチ以上のイワナとヤマメを再放流しなければならない、という規定になる。15センチ以下が周年禁止なので、シーズン最後の20日間に持ち帰れるのは15センチから30センチまでの魚だけということになる。大きい魚を守る方向の上限リリースは全国でも数が少ない。あわせて尾数制限があり、イワナ20尾、ヤマメ20尾を1人1日あたり超えて持っていてはいけない。漁具は釣りに限られ、高松川の合流点より上流ではガラガケとひっかけが禁止、ヤスはカジカにだけ使える。全魚種の通年禁止区域は4か所で、役内川の雄勝中学校前堰堤の上流10メートルから下流25メートルまで、湯沢市の山田堰の上流100メートルから下流100メートル、同じく湯沢統合堰の上下100メートル、羽後町の大久保堰の上下100メートルになる。オオクチバス、コクチバス、ブラウントラウト、ブルーギルの再放流は禁止されている。遊漁料はイワナ・ヤマメ・ウグイ・カジカが日券1,500円、年券5,000円、アユが日券2,000円、年券8,000円。小中学生と高校生、身体障害者手帳3級以上の人は無料になる。現場で漁場監視員に納めるとアユは2,000円、その他の魚種は1,500円が日券に加算される。売り場は15か所あり、秋ノ宮側がイワナの里、おなじみ荘、秋ノ宮山荘、ラ・フォーレ栗駒、雄勝側がファミリーマート雄勝インター店、ローソン雄勝店、セブンイレブン雄勝こまちインター店、鮎乃家、羽後町の高橋魚店、横手市側がセブンイレブン道の駅十文字店、三國レストラン、スーパーセンタートラスト、ファミリーマート横手雄物川店。宮城県大崎市のセブンイレブン岩出山店も販売所になっていて、鬼首峠を越えて宮城側から入る釣り人を見込んでいる。フィッシュパスのオンラインでも買える。秋田県内水面漁業協同組合連合会の県内共通遊漁券を使うと、内共第13号と第22号を除く内共第1号から第25号までの全漁場でイワナとヤマメが年15,000円になる。
管轄漁協:役内・雄物川漁業協同組合
支流・沢3
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