
阿武隈川
福島県
福島県の中央を南から北へ縦断する一級河川で、このページが受け持つのは須賀川市から郡山市を経て本宮市までの中流の区間になる。上流の西郷村・白河市は別のページに分けてあり、そこから先は生活圏も釣り場の性格もはっきり変わる。須賀川で釈迦堂川、郡山市田村町で大滝根川、郡山市横塚で逢瀬川、本宮市で五百川を合わせながら流れ下る。 この区間の本流はもう渓流ではない。川幅が広がって平野を流れる里川になり、竿を出している人の多くはコイやヘラブナ、スモールマウスバスを狙っている。渓流魚を探すなら支流に入ることになるが、白河側から下ってきた釣り人が「阿武隈川にはどこまでヤマメがいるのか」を確かめて回った記録があり、下流域でも瀬にはヤマメが着いていて、スモールマウスバスの生息域と重なっていることが書かれている。ヤマメが速い瀬にいて、その下にスモールがいるという見え方になる。 須賀川市と玉川村の境にある乙字ヶ滝は日本の滝百選のひとつで、幅の広い岩盤を「乙」の字を描くように水が落ちる。滝そのものは落差が小さく、滝の周りには釣り人が並んでいる。ただしこの滝のすぐ上下は年間を通じて漁ができない。福島県内水面漁業調整規則の別表で、須賀川市地内の市道乙字橋の橋脚上流部から上流100メートルまでと、下流300メートルまでの区域が永年の禁漁区に指定されている。 郡山市街の区間は安積野と呼ばれる平野で、明治12年に始まった安積疎水によって猪苗代湖から水が引かれ、寒村だった郡山が県内最大の商工業都市に変わっていった。地元のテレビ番組がこの流域をカヌーで下って支流の魚を調べた記録が残っていて、市街地の川にもカジカが残っていることが確かめられている。柴浸け漁のような昔の川漁を再現した記録もある。 制度の面では、この水系は東京電力福島第一原子力発電所の事故で2011年から10年にわたって釣りができなかった。須賀川支部が河川へのヤマメの放流を再開したのが2020年9月、イワナが2020年10月で、どちらも事故後はじめての放流だった。当初は釣った魚をすべて川に返すことを条件に許可を受けて釣る形で、アユ釣りが10年ぶりに解禁されたのは2021年7月1日になる。イワナは信夫ダムより下流だけが国の出荷制限の対象で、この区間は対象から外れている。一方でヤマメは本流と支流のすべてが今も出荷制限の下にあり、釣った魚を持ち帰って食べることはできない。 阿武隈川漁業協同組合には公式サイトが無い。須賀川支部の遊漁券は須賀川市西川の釣仙郷が扱っていて、放流の様子は地元紙のマメタイムスがそのつど伝えている。渓流は4月1日から9月30日まで、15センチ以下は採捕禁止。 支流のうち堀越川と多田野川は漁業権の区域から外れている。滑川、金喰川、江花川、岩根川、谷田川、藤田川、黒石川、南川、笹原川といった川はヤマメやイワナ、コイの放流先として名前が挙がるものの、釣行の記録が見つからなかったため個別のページを作っていない。
管轄漁協:阿武隈川漁業協同組合
支流・沢4
釣行記19
支流の動画2
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