渓流手帖

檜枝岐川

福島県

尾瀬国立公園の帝釈山脈にある孫兵衛山を源として、標高930メートルの檜枝岐村を北へ流れる川。阿賀野川水系の一部で、上流を実川、舟岐川の出合から下流を檜枝岐川と呼び、南会津町で舘岩川と合わさってからは伊南川になる。村を出た平沢出合から下流は南会津西部漁協の管轄で、そこから上流がこの水系にあたる。 村は日本でも指折りの人口密度の低い自治体で、川沿いに国道352号が走る。集落を抜ける区間でも水は澄み、道路のすぐ横から竿を出せる。上流の実川と舟岐川に成魚のイワナが毎月放されるため、村内の本流は解禁直後から魚が濃い。年券を持つ常連が春から秋まで通う川で、関東からの遠征者も多い。 管理は檜枝岐村漁業協同組合(内共第26号)。事務所は檜枝岐村字見通1155-1の尾瀬・檜枝岐山旅案内所内にある。漁業権の対象はイワナとヤマメの2種だけで、アユもウグイも入っていない。遊漁期間は4月1日から9月30日まで。15センチ以下は採ってはいけない。漁具は竿釣りのみで、竿の数は1人2本以内と決められている。 遊漁料は日釣券1,050円、遊漁現場での購入1,500円、年券4,800円。未就学児と小学生は無料、中学生と肢体不自由者は半額になる。村内の旅館、民宿、キャンプ場、売店、山旅案内所で買えるほか、日釣券はつりチケとフィッシュパスでも買える。早朝に入る人は24時間営業のセブンイレブン会津田島新町店で買うことになる。境の目印は旧唐松橋で、そこより上流に入るときはこの組合の券が要る。 禁漁区は3か所。実川と舟岐川の合流点から上流の砂防堰堤までは両岸とも通年禁漁で、実川側が約300メートル、舟岐川側が約400メートルある。只見川の支流では高石沢の御池田代から上流全域と、大江川の大江橋から上流全域が通年禁漁になる。 キャッチアンドリリース区間は実川の三日倉砂防堰堤より上流、出戸畑取水ダムまで。テンカラとフライフィッシング限定で、餌釣りとルアーはできない。ミニ尾瀬公園の前を流れる区間にあたる。 組合と尾瀬檜枝岐温泉観光協会が遊漁期間中の5月から9月まで毎月100キロの成魚イワナを村内、舟岐、実川に放している。このほかイワナの稚魚140,000尾と発眼卵50,000粒、ヤマメの稚魚85,000尾を檜枝岐川と只見川に放流する。令和5年度の実績はイワナ100,000尾、ヤマメ30,000尾で、いずれも県が定めた目標増殖量の5倍から7倍にあたる。同年度の遊漁承認証の販売は3,203枚(年券551枚、日釣券2,652枚)で、福島県内では上位に入る。 夏には渓流釣り大会が開かれる。地元で「いよリンピック」と呼ばれ、大物賞と大漁賞の2部門がある。令和6年の大物賞は44.5センチだった。先着40名の電話受付で、例年6月から7月に行われる。 漁協が管轄河川で放射性物質のモニタリング検査を続けており、これまで検出されていない。 支流のうち上ノ沢、下大戸沢、上大戸沢、上ヨナゴ沢、下ヨナゴ沢、上滝沢、キリンテ沢は、釣り場としての紹介はあっても独立したページを作るだけの記録が集まらなかった。下大戸沢と上大戸沢は会津駒ヶ岳と大戸沢岳の山スキーで名前が知られていて、検索するとバックカントリーの記録ばかりが出てくる。

管轄漁協:檜枝岐村漁業協同組合

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支流・沢4

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