渓流手帖

那珂川

栃木県

那須連山の大峠付近に源を発し、深山ダム・板室温泉・黒磯を経て大田原市黒羽を流れ、茨城県で太平洋に注ぐ川。読みは「なかがわ」。天然アユがのぼる100名川に選ばれ、アユの漁獲高は全国一を続けている川だが、渓流魚の川でもある。 渓流魚(さくらます・やまめ・いわな)は3月1日の午前5時から9月19日まで。全長15cm以下は持ち帰れない。以前の解禁は3月21日だったが、カワウ対策で3月1日に早められた。 成魚放流が多いのは上流の板室温泉前と那須フィッシュランド前で、解禁前の2月末に那珂川の上流部だけで180kgほど(黒磯地区と高林地区)が入る。天然のヤマメをねらうなら東北自動車道より下流の晩翠橋付近までが入渓しやすく、水温が上がれば16〜18cmのヒレピンに会える。晩翠橋から下流の矢組付近までは、群れに当たると20cmクラスの幅広が数釣れるエリアで、尺も出る。エサの川虫は東北道より下流では簡単に採れるが上流部は少ないので、下流で採ってから上がるほうが効率がよい。 初期は水温が鍵で、8℃以下だとほとんど口を使わない。朝の水温は5℃前後なので、日が差して水温の上がる昼頃から活性が高まる。低水温期は小型のクロカワムシかヒラタが効き、ピンチョロやキンパクは食いが悪い。 梅雨に入るとサクラマスと戻りヤマメが遡ってくる。黒羽地区には歩道橋上流、町裏、一本松、二つ滝、軍艦岩、五葉渕といった名の付いた瀬や淵が続く。カワウ対策として、水産試験場と漁協が黒羽地区の町裏を中心に歩道橋上流部から湯坂川合流点にかけてヤマメの未成魚を放している。 一年中すべての漁法が禁止されている場所がある。板室ダム堰堤の上下流各100m、板室発電所放水口から下流100m、深山ダム堰堤から下流1.4kmの砂防堰堤まで、深山ダム堰堤から上流の梅船橋までの湛水区域、西岩崎の那須疏水取水堰の上下流各100m、寒井の矢組堰(寒井用水取水堰)の上下流各100m、三川又用水頭首工の上流50m下流100m。 支流の湯川(那須塩原市板室で那珂川に合流するほう)は、合流点から上流の本流と支流の小沢沢川が一年を通じて全漁法禁止になっている。那須町の湯川、三斗小屋の湯川とは別の川なので混同しないこと。大田原市の松葉川も漁業権の中にあるが、こちらは古くから鰻の下げ針漁が行われてきた里川で、渓流の釣り場としては使われていない。 漁協は那珂川北部漁業協同組合(栃木県那珂川漁業協同組合連合会の会員)。箒川合流点より上流が北部、下流が那珂川南部漁協の受け持ちになる。渓流魚の日釣券は2,000円、現場で買うと倍の4,000円。渓流魚の年券は10,000円。未就学児・小学生・中学生は無料で、女性・障害者手帳を提示した人・18歳以下は半額。栃木県漁業協同組合連合会の共通遊漁券(渓流魚 年25,000円)も使える。 ブラックバスやブラウントラウトをねらう場合も雑魚券が要る。栃木県内水面漁場管理委員会の指示により、これらのリリース(再放流)は禁止されている。

管轄漁協:那珂川北部漁業協同組合

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支流・沢5

釣行記107

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