太田川
広島県
広島市街を貫いて広島湾にそそぐ太田川の、いちばん上の区間です。標高1,339メートルの冠山に源を発し、標高600メートルを超える西中国山地のなかの吉和盆地を北東へ流れ、立野で細見谷川を合わせて安芸太田町へ下ります。吉和は冬の雪が深く春の訪れが遅い土地で、雪解け水を集めた流れは吸い込まれるような透明度があります。 吉和の人も釣り人も、この区間を「吉和川」と呼びます。受け持つ組合の名も漁業権の区域名もそちらですが、一級河川の台帳も国土地理院の地形図もここを「太田川」と書きます。記事を読むときは両方の名前で探してください。 吉和一帯は昔からアマゴの宝庫として知られ、中国地方はもとより関西・九州からも釣り人が集まります。春の成魚放流は広島県内でも指折りの量で、放流直後には一日で数十尾という釣果も出ます。中央橋のあたりは足場がよく人気が集まる区間で、上流に向かうほど瀬が続きます。源流域には中国山地だけに棲むイワナの一種ゴギがいて、立岩ダムからはサツキマスがのぼってきます。夏はアユの友釣りの川でもあり、渓流とアユのどちらでも名の通った流れです。 受け持ちの区域には駄荷川・鍛冶屋原川・伴蔵川・清水原川・汐谷川・魚切谷川・万丈川・大町谷川・銅山川・焼山川・瀬戸の滝川といった小さな谷が並びます。このうち焼山川は足場がよく成魚放流も入る支流、瀬戸の滝川は十方山の懐にある落差およそ49メートルの二段滝(瀬戸の滝)の沢で、滝つぼから下流にかけてゴギとアマゴの記録があります。 吉和の谷が全部この受け持ちに入っているわけではありません。中津谷川の上流に合わさる主川と八郎川、吉和の集落のそばで本流に落ちる熊崎川・花原川・速田川・妙音寺原川・市垣内川は、受け持ちの区域に名前がありません。釣りの記録も見つからず、この手帖では川のページを作っていません。細見谷の奥に連なるホトケ谷・ロクロ谷・一ノ谷・クロダキ谷・セト谷や、冠山の南のブドウゴヤ谷は、沢登りの記録だけがあって魚の話が出てこない谷です。 注意が2つあります。ひとつは、同じ広島県の尾道市にも「吉和」という地名があり(吉和漁港)、そちらは海釣りの記事になることです。もうひとつは、静岡県にも太田川水系があることです。
管轄漁協:吉和川漁業協同組合
支流・沢2
釣行記25
動画2
支流の動画2
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